北海道・根室でサンマ初水揚げ 昨年比194分の1、主婦も驚く安さ

AI要約

北海道根室市の花咲港でサンマの水揚げが14年連続日本一となり、初水揚げが行われた。

初水揚げ価格は昨年の過去最高値から大幅に下がり、市場に供給が増えたことや輸送手段の制限が影響している。

初物のサンマは市内の鮮魚店で販売され、低価格に驚く消費者もいた。

北海道・根室でサンマ初水揚げ 昨年比194分の1、主婦も驚く安さ

 サンマの水揚げが14年連続日本一の北海道根室市の花咲港で16日、大型船4隻が約66・9トンを初水揚げした。

 午前9時の2回目の競りでついた高値は1キロ724円(税込み)で、過去最高値だった昨年の初水揚げ(1キロ14万400円)時と比べて、194分の1の安値になった。昨年に比べまとまった水揚げがあったことに加え、本州などへの輸送手段が限られたことが安値の背景にあるとみられる。

 初物が早速、市内の鮮魚店に並んだ。鮮魚店「魚信」は、90~120グラムのサンマを1匹80円で販売。ある主婦は「札幌にいる息子に初物を食べさせたくて」と15匹を購入した。「今年はずいぶんと安いですね」と、はしりの安値に驚いた様子だった。

 近年の不漁を受けて、全国さんま棒受網漁業協同組合(東京都港区)は今年、大型船の棒受け網漁の解禁を10日繰り上げ、小型船と横並びとした。17日も台風7号の接近を避け、多くの漁船が水揚げする予定。【本間浩昭】