はみだす竜の「しっぽ」撤去応じる 大阪・ミナミ、金龍ラーメン看板

AI要約

大阪・ミナミの人気ラーメン店の立体看板が撤去されることになった。隣接地にはみ出していたため、訴訟となり、竜のしっぽ部分が切断されることとなった。

看板は1992年に設置され、竜の顔や体が壁から飛び出す形状だったが、土地利用の問題から隣接地の所有者が撤去を求めて訴訟を起こした。

運営会社は訴訟を控訴したが認められず、8月下旬に撤去される見通し。撤去費用は高額で、店のブランドイメージも影響を受ける可能性がある。

はみだす竜の「しっぽ」撤去応じる 大阪・ミナミ、金龍ラーメン看板

 大阪・ミナミのラーメン店「金龍ラーメン道頓堀店」(大阪市中央区)の運営会社は、竜をかたどった立体看板の一部を切断、撤去すると明らかにした。隣接地にはみ出しており、撤去を巡って訴訟となっていた。観光客らでにぎわう人気店のトレードマークが、姿を変えることになった。

 運営会社などによると、竜の顔や体が壁から飛び出す形状の看板は1992年ごろに設置された。だが、竜のしっぽの部分などが境界線からはみ出しており、土地利用を制限されるとして、隣接地の所有者が撤去を求めて大阪地裁に訴えを起こした。同社は「看板の撤去費用は高額で、店のブランドイメージも低下する」と主張。地裁は2023年10月、同社にしっぽ部分などの撤去を命じる判決を言い渡した。

 同社は大阪高裁に控訴したが、24年5月の控訴審判決でも主張は認められなかった。撤去時期について、同社は「周辺関係者との協議が必要」としており、8月下旬になる見通し。【峰本浩二】