拉致被害者家族「水面下の交渉リセット、残念」 首相総裁選不出馬で

AI要約

岸田文雄首相は北朝鮮による拉致問題に取り組む意欲を示していたが、問題の解決には至らなかった。

横田拓也さんは、拉致被害者家族の代表として、拉致被害者全員の即時一括帰国を求めるコメントを発表した。

拉致問題は国内外で重要視される人権問題であり、解決への強い気持ちが必要とされている。

拉致被害者家族「水面下の交渉リセット、残念」 首相総裁選不出馬で

 北朝鮮による拉致問題について、岸田文雄首相は2023年5月、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記との日朝首脳会談実現に向けて「私直轄のハイレベルでの協議を進める」と表明するなど、解決に強い意欲を示していた。だが、進展させられなかった。

 横田めぐみさん(行方不明時13歳)の弟で、拉致被害者家族会代表の横田拓也さん(55)は14日「深刻な人権問題解決のための水面下の交渉がリセットとなることは、残された拉致被害者がさらにつらい時間を過ごしていくことになり、残念。拉致問題は国内外、与野党関係なく、人として許される問題ではない。次にどなたが総裁になっても、強い気持ちで、必ず解決してもらいたい。安易に譲歩したり、私たちが望んでいない合意がなされたりしないよう、全拉致被害者の即時一括帰国を求めます」とのコメントを出した。【木下翔太郎】