もう誰にも止められない…永瀬拓矢九段、後手番で3戦全勝!対戦相手も解説者もあ然「電光石火の寄せ凄まじい」/将棋・ABEMAトーナメント2024

AI要約

将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」本戦トーナメント1回戦・第2試合では、チーム永瀬が圧倒的な指し回しで相手チームを圧倒しました。

主将の永瀬九段が続く3局全てで勝利し、相手チームを追い詰めました。特に第2局では駒がぶつかり本格的な戦いが展開され、永瀬九段が受けの技術で相手を圧倒しました。

エントリーチームも奮起し、井出隼平五段が力強い指し回しを見せました。しかし、永瀬九段は冷静な対応で勝利し、視聴者や解説者から賞賛を受けました。

もう誰にも止められない…永瀬拓矢九段、後手番で3戦全勝!対戦相手も解説者もあ然「電光石火の寄せ凄まじい」/将棋・ABEMAトーナメント2024

 将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」本戦トーナメント1回戦・第2試合、チーム永瀬 対 エントリーチームの模様が8月10日に放送された。これまでと同様に後手番は自分が担うとばかりに全3局を担当すると、その全てで勝利。対戦相手はもちろん、解説者からも「電光石火の寄せが凄まじい」のコメントが漏れるほどの圧巻の指し回しで相手チームを圧倒した。

 チームにとっては心強く、また相手にとってはこれほどの難敵はいないかもしれない。連覇に向けて一直線に突き進むチーム永瀬の主将・永瀬九段は、後手番となる第2局に堂々の登場。早々に主将対決が実現し、大橋貴洸七段(31)と激突した。相雁木の一戦となった第2局では、駒がぶつかり本格的な戦いが始まった後に永瀬九段が持ち味の受け将棋でリード。落ち着いた指し回しと堂々たる踏み込みで勝利を飾った。

 次なる登板は第4局。ここでも大橋七段とのリーダー対決となったが、ここでは矢倉の戦いに。大橋七段が工夫を見せ、あえて隙を見せ後手に攻めを催促したものの、ここでも上手は永瀬九段だった。挑発には乗ったものの、△3五馬から相手の攻めの拠点を抜き自玉の安全度を強化。一気に押し切り鮮やかに連勝を飾ると、解説の真田圭一八段(51)も「受けの永瀬さんは、攻めさせても指し手は的確だった」と圧巻の勝負術を賞賛していた。

 第5局までに主将のカードを使い切り、1勝4敗と崖っぷちに立たされたエントリーチームは、第6局に井出隼平五段(33)を投入。得意の四間飛車を永瀬九段へとぶつけた。背水の陣の井出五段が先に抜け出し流れを引き寄せたものの、永瀬九段は動じない。第4局では攻めの勝負術を見せつけていたが、ここでは受けの技術を駆使して△5三角。冷静な一手に、解説の真田八段からは「受けの永瀬、という手」との声が漏れていた。豊富な経験を活かして流れを引き戻すと、勝負所と見切った終盤で△1八金!これには、チームメイトの増田康宏八段(26)も「強い!強すぎる!」と驚きの声を上げていた。

 危なげなく盤上を支配した永瀬九段に、先輩棋士の真田八段も「永瀬九段の最後の寄せがすさまじかった。△3九銀のただ捨てあり、電光石火の寄せは見事すぎた。中盤は見ごたえのある攻防だったものの、寄せで永瀬さんがすべて持って行った将棋で充実ぶりがすごかった」とあ然。視聴者も「強すぎる…」「鬼や」「めっちゃ正確」「すっげえ」「つよ」「つええ」「おみごと」「見事な終局…」「かっこええ」と大興奮の様子だった。

◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。

(ABEMA/将棋チャンネルより)