東日本大震災から13年5か月

AI要約

東日本大震災発生から13年5か月経過し、被害状況や復興状況が報告された。

警察庁および復興庁による最新の被害状況や避難者数などのデータが公表され、引き続き復興作業が行われている。

記事では仮設住宅の提供終了や原子力発電所の作業中のトラブル、裁判・訴訟、事件・事故、医療の動向なども報告されている。

8月11日、東日本大震災が発生してから13年5か月

◆人的被害・避難者数・避難指示

・2011年3月11日、国内最大規模となるM9.0の地震が発生し、大津波により東北地方の太平洋沿岸に大きな被害をもたらした。

・警察庁によると、2024年2月末現在、死者1万5900人、行方不明者2520人、死者不明を合わせて1万8420人（前回2023年2月末現在、死者1万5900人、行方不明者2523人、死者不明を合わせて1万8423人）。

・復興庁によると、2023年12月31日現在、震災関連死は1都9県で3802人（前回2023年3月31日現在3794人。前回比+8人）。震災関連死・直接死・行方不明者と合わせると合計2万2222人。都道府県別では、岩手県471人（+1）、宮城県932人（+1）、山形県2人、福島県2343人（+6）、茨城県42人、埼玉県1人、千葉県4人、東京都1人、神奈川県3人、長野県3人。年代別では、20歳以下10人、21歳以上65歳以下429人（+3）、66歳以上3363人（+5）。

・復興庁によると、2024年5月1日現在、避難者数は2万8987人（-341人。前回2024年2月1日現在は2万9328人）。県外避難は2万1461人（福島県2万46人、宮城県874人、岩手県541人）。

・7月11日、福島県富岡町仏浜の海岸で行方不明者の捜索が行われた。

◆仮設住宅

・7月22日、福島県は、仮設住宅の提供を2026年3月末で終了することを決定した。福島県大熊町と双葉町の住民への仮設住宅の提供が継続している。

・8月1日、新潟県は、大熊町と双葉町から避難している住民に対する仮設住宅の提供を2026年3月末で終了すると発表した。https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/414605.pdf

◆処理水・燃料デブリ

・7月10日午前、福島第一原発2号機に燃料デブリを試験的に取り出すための機械が搬入された。

・7月16日、東京電力は、通算7回目となる処理水の海洋放出が終了したと発表した。

◆作業中のトラブル・事件

・7月18日、富岡労働基準監督署は、廃炉作業に係る作業員が転倒して2ヶ月の休業が必要なけがをしたのにも関わらず届け出なかったとして、建設会社「YAMATO」（福島県いわき市）の社長らを労働安全衛生法違反の疑いで書類送検した。

・7月27日午後2時39分、福島第一原子力発電所の入退域管理棟で火災警報器が作動した。その後、誤報と判明した。

・8月9日午後、東京電力は福島第一原発2号機の燃料プールの冷却ポンプを停止したと発表した。プールに接続したタンクの水位が低下したためで、プールの水位は低下していない。

◆裁判・訴訟

・8月1日、原発事故で避難した住民らが国と東京電力に損害賠償を求めた裁判で、国の責任を否定した2022年6月の最高裁判決をめぐり、弁護士らが当時の最高裁判事2人の罷免を求める請求を裁判官訴追委員会に申し立てた。

◆事件・事故・不祥事・物議

・7月10日、福島県双葉町中野地区の八幡神社で賽銭箱が盗まれたことが明らかになった。

・7月11日、福島県警は、被災地の住宅を狙い、屋根の修理代金を騙し取ろうとしたとして、詐欺未遂の疑いで埼玉県新座市の20代の男を逮捕した。5月下旬、南相馬市原町区の住民に修理を持ちかけ、約147万円を騙し取ろうとした疑い。

・7月30日、宮城県山元町にある震災遺構中浜小学校で、校門に設置された校銘板が無くなり、山元町が被害届を提出したことが分かった。校銘板はアルミ製。警察は窃盗の可能性があるとして捜査する。

・7月31日、福島地検は、南相馬市で必要のない屋根の修理を持ちかけ、住民から147万円余りを騙し取ろうとした疑いで、埼玉県新座市の会社役員の男を詐欺未遂の罪で起訴した。8月6日、福島県警は、別の住宅で必要のない工事を行い約50万円を騙し取ったとして、会社役員の男と愛知県半田市の男を詐欺容疑で逮捕した。

・7月、帰還困難区域の住宅や学校に外国人が侵入する動画がSNSにアップされていることが明らかになった。福島県警は警戒を強化する他、建造物侵入の疑いで捜査を始めた。

・8月1日、福島県浪江町請戸地区の●野（くさの）神社で賽銭が盗まれ、県警に被害届を出したことが明らかになった。被害額は数千円とみられる。●は草冠に召

◆医療

・7月29日、福島県は、原発事故で休止している県立大野病院の後継病院について、県立医大の附属病院として建て替えを行い、2029年度開業を目指す方針を示した。

◆その他

・7月23日、福島県双葉町は、来年の「はたちを祝う会」（旧成人式）を実施しないことを明らかにした。今後は、愛着を持ってもらうための街を巡るツアーなどを開催する。

◆東日本大震災から13年4か月

https://nordot.app/1183759505396171548

◆警察庁｜平成23年（2011年）東北地方太平洋沖地震の警察措置と被害状況(2024年3月8日)

http://www.npa.go.jp/news/other/earthquake2011/index.html

◆復興庁｜震災関連死の死者数等について（令和5年12月31日現在）［令和6年3月1日公表］

https://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat2/sub-cat2-6/20140526131634.html