南海トラフ巨大地震が起きたら「ペット」をどう守る?東日本大震災では3000頭以上の犬が犠牲に…【ペット防災】
気象庁は関東から九州の太平洋側に防災対応を呼びかけ
熱中症などの健康被害に注意が必要
専門家がペットの防災用品と注意点を指摘
8日、宮崎県日向灘で最大震度6弱の揺れを観測する大きな地震がありました。気象庁は関東から九州の太平洋側などに住む人に対し、「今後1週間は防災対応をとってほしい」と呼びかけています。
猛暑の中での災害は、他の季節と比べて熱中症などによる健康被害が深刻になります。
それは大切な家族の一員である「ペット」も同じです。ペットの健康リスクを最小限に抑えるためにできることを専門家に聞きました。
■水とフードは最低5日 タオルやブランケットは飼い主の“におい”をつけて
8日に発生した宮崎県の地震について気象庁は「別の巨大地震が起きる可能性が平常時より高まっている」と指摘しました。
東京・清瀬市にある、きし動物病院の院長 岸夏樹先生は「人の防災用品と一緒にペットのための防災用品も準備をしましょう。非常用リュックなどにまとめて取り出しやすい場所に保管しておくことも大切」と指摘します。
先生がおすすめするペットの備えを聞いたところ、お水の種類やちょっとした気遣いがポイントになるようです。
【ペットのための防災用品】
1.フード(最低5日分できれば7日分)
2.水(最低5日分できれば7日分)
→1日分は体重1kgにつき60~70mlを目安にしてください
→硬度の高いミネラルウォーターは結石予防の為に避けましょう
3.常備薬・療法食
4.食器
5.トイレ用品(ペットシーツ、排泄物用ビニール袋、トイレ用の箱など)
6.キャリーバッグ・ケージ
→同行避難をするために必須の所もあります
7.首輪・リードやハーネス(伸びないもの)
8.洗濯ネット(猫の場合)
9.タオル・ブランケット
→キャリーにかけて暗くしたり、落ち着かせるために使えます
→ペットや飼い主の“におい”をつけておくと良いでしょう
さらに岸先生は災害で万が一ペットとはぐれてしまったり、やむをえずペットを預けなければならなくなったときのためにぜひ作ってほしいというグッズがあるといいます。