安倍派会計責任者に禁錮3年を求刑 キックバック再開は「ある幹部の要望だった」

AI要約

自民党の安倍派会計責任者に禁錮3年の懲役が求刑された事件について、松本淳一郎被告が収支報告書にうその記載をした政治資金規正法違反の罪で起訴されていることが明らかになった。

検察側は松本被告に3年の禁錮を求刑し、裁判で被告が起訴内容を一部認めていることが報じられた。

幹部の要望によるキックバック再開の経緯に関しては、被告が幹部名の特定を拒否する一方で、うその記載をやめるよう進言した幹部もいたことが証言された。

 自民党の派閥の政治資金を巡る事件で、安倍派の会計責任者に対し、検察側は禁錮3年を求刑しました。

 自民党の安倍派で会計責任者を務めた松本淳一郎被告(76)は、政治資金パーティーの収入約6億7000万円について、収支報告書にうその記載をした政治資金規正法違反の罪に問われています。

 検察側は9日の論告で、松本被告に禁錮3年を求刑しました。これまでの裁判で松本被告は、起訴内容を大筋で認めていました。

 検察側に、うその記載をやめるよう進言したことはないのかと問われると、「今の幹部ではなくて5年間仕えた幹部には何度か話したことはあります」などと証言していました。

 キックバック再開の経緯については、「ある幹部の要望だった」と証言していましたが、幹部が誰かを問われると「名前については差し控えさせて頂きたい」と明らかにしませんでした。(ANNニュース)