透明度が「低い」海水浴場ランキング2024…ワースト上位に「意外な都道府県」のビーチが多数ランクイン!

AI要約

透明度が低い海水浴場についてのランキング記事。7カ所のビーチが1位で、北海道と三重県が多いことが特徴。

北海道と三重県のビーチがランクインし、透明度が0.7mから0.9mまでの海水浴場が挙げられている。

ランキングの中には、サーフスポットとして知名度の高いエリアも含まれている。

透明度が「低い」海水浴場ランキング2024…ワースト上位に「意外な都道府県」のビーチが多数ランクイン!

● 透き通るような青い海で 泳ぎたいところだが…

 夏といえば、海水浴。日々の仕事を忘れ、青い海と白い砂浜でリラックスしたいものだ。だが日本各地の海水浴場には、必ずしも透明度が高いとはいえない場所もあるのも確かだ。

 そこで今回、ダイヤモンド・オンラインでは「透明度が『低い』海水浴場」をテーマにランキングを作成した。

 作成に当たっては、環境省が公表している日本全国の水浴場(海だけでなく、河川や湖沼を含む)の水質調査結果を参照。「透明度が1m(メートル)未満」だった海水浴場21カ所をピックアップし、透明度(m)が低い順に並べた。

 分析対象となったエリアは少数だが、海水浴場探しの一助となれば幸いだ。ただし、いずれの海水浴場も、環境省の基準で「水浴利用に問題ない水準」を満たしていることを明記しておく。

 本題に入る前に前提知識について少し触れておくと、環境省が海水浴場などの透明度を調査する際は、重りのついた直径30cmの白い円板を使用する。この道具をゆっくりと水中に沈めていき、姿が見えなくなった時点で深さを記録するのだ。

 その次に水中からゆっくりと引き上げ、今度は姿が見え始めた時点で深さを記録する。一連の作業を繰り返した後で深さの平均値を算出し、m単位で記録に残す。今回のランキングで使用しているデータも、こうしたプロセスで測定されている。

 それでは、「透明度が『低い』海水浴場」のランキングを見ていこう。

● 7つのビーチが首位に そのうち5カ所が北海道!

 ワースト1位には、なんと7カ所の海水浴場がランクインした。透明度は0.7m。先述した調査で、水面からおおむね70cmの段階で円板が見えなくなる(または見え始める)ということだ。

 この7カ所の内訳を見てみると、北海道5カ所、三重県2カ所と、透明度の低い海水浴場が特定のエリアに集中する形となった。

 具体名を挙げると、北海道の海水浴場は厚田海浜プール、ジェットビーチ石狩、はぼろサンセットビーチ(羽幌町)、石狩浜(いずれも石狩市)、稚内坂の下(稚内市)。三重県は大淀(明和町)、二見浦(伊勢市)だ。

 このうち北海道石狩市の厚田海浜プールは、「プール」の名を冠しているものの、人工ではなく天然の海水浴場である。波の穏やかな海を防波堤で囲み、小さな子どもでも楽しめるようにしているという。だが残念ながら、今回のランキングではワースト1位となってしまった。

 これらに続く8位は、福島県楢葉町の岩沢。透明度は0.74mだった。このエリアはサーフスポットとしても知られ、サーフィンの大会が開催されるほどの人気と知名度を誇るが、今回のランキングでは上位となった。

 9位は三重県松阪市の松名瀬(まつなせ)で、透明度は0.8m。このエリアでは遠浅の海岸に網を張り、潮が引いてから魚を手づかみで捕獲する漁「たて干し」を楽しめるという。

 10位は福島県新地町の釣師浜(つるしはま)(0.84m)。11位は福島県南相馬市の北泉(0.85m)がランクインした。

 そして、これらに次ぐ12位には、千葉県九十九里町の不動堂など、いずれも千葉県内に位置する8つの海水浴場が並んだ。透明度は0.9m。

 不動堂は8月7日公開の「『ふん便性大腸菌』が多い海水浴場ランキング2024」でも5位に付けており、今回は不名誉な結果となってしまった。

 ランキングの21位には、福島県会津若松市の小石ヶ浜が入った。ここは他のエリアとは異なり、猪苗代湖の西岸に位置する「湖の水浴場」である。

 小石ヶ浜は豊かな自然に囲まれ、湖面に浮かぶ無人島「翁島(おきなじま)」を眺めながら水遊びを楽しめるものの、“透明度”においては残念な結果となった。

 なおダイヤモンド・オンラインでは、8月2日配信の『水がきれいな海水浴場ランキング2024』を皮切りに、日本全国の海水浴場(川、湖沼の水浴場を含む)に関するさまざまなランキング記事をお届けしている。気になる方は、ぜひ併せてチェックしてみてほしい。

 (ダイヤモンド編集部 清水理裕、濵口翔太郎)