「雲は地震の前兆にはなりません」気象庁の主任研究官がネットデマへの注意呼びかけ「雲は愛でましょう」

AI要約

宮崎県沖の日向灘を震源とするマグニチュード(M)7・1の地震が発生し、気象庁は「南海トラフ臨時情報(巨大地震注意)」を発した。

SNSではデマが投稿されており、内閣府の防災アカウントは注意を呼びかけている。

地震雲に関するデマが流れているが、気象庁や専門家からの警告がある。

 宮崎県沖の日向灘を震源とするマグニチュード(M)7・1の地震が8日午後4時43分に発生し、気象庁は「南海トラフ臨時情報(巨大地震注意)」を発した。関連し、SNSではデマが投稿されており、内閣府の防災アカウントは「災害時には、インターネット上に根拠のない不確実な情報いわゆるデマが投稿されることがあります。公共機関の情報を確認するなど、こうした情報に惑わされないよう注意してください」と注意を呼びかけている。

 デマの1つは、地震雲が見られた、というもの。気象庁気象研究所主任研究官の荒木健太郎さんは、自身のX(旧ツイッター)に「何度でも言いますが、雲は地震の前兆にはなりません。巷で『地震雲』と呼ばれることの多い雲は全て気象学で説明できる子たちで、雲の見た目から地震の影響等を判断するのは不可能です。地震が不安なら日頃からの備えを確認しましょう。雲は愛でましょう」と投稿。恐怖から謝った情報を投稿、拡散したり、信じることはやめるよう求めた。

 気象庁のホームページには「世間一般で地震雲として騒がれている雲は,実は日常的によくある雲で,全て気象学で説明できる雲です」「世間一般ではどのよう雲が地震雲と呼ばれてしまっているのかを見てみると,最も多いのが飛行機雲です」「普段から空を見上げていれば頻繁に出会える雲ばかりです」などと荒木さんの解説文が掲載されている。