第五福竜丸、被ばく70年展 建造地の和歌山・串本で

AI要約

1954年に米国が太平洋・ビキニ環礁で実施した水爆実験でマグロ漁船「第五福竜丸」が被ばくしてから今年で70年となることに合わせ、和歌山県串本町で平和の歴史展が開催された。

展示では被ばく者の写真や映画「第五福竜丸」の上映、学芸員の講演会などが行われ、被ばくした日本人だけでなくマーシャル諸島の人々についても理解を深める機会となっている。

展示を通じて核被害の実態を知ることで、平和への意識を高めることが目的とされている。

 1954年に米国が太平洋・ビキニ環礁で実施した水爆実験でマグロ漁船「第五福竜丸」が被ばくしてから今年で70年となることに合わせ、船の建造地の和歌山県串本町にある文化センターで6日、「平和の歴史展」が始まった。入場無料で11日まで。

 歴史展では世界の核被害を追うフォトジャーナリスト豊崎博光さんが撮影した被ばく者の写真などを展示。59年公開の映画「第五福竜丸」が上映され、東京都立第五福竜丸展示館の学芸員安田和也さんの講演会もある。

 歴史展の実行委員会の西野政和委員長は「今回の展示で、乗員の日本人だけでなくビキニ環礁のマーシャル諸島の人々が被ばくしたことも知ってほしい」と話した。