いじめ「組織対応に遅れ」 異変共有せず、奈良学園

AI要約

奈良県大和郡山市の私立奈良学園で2018年以降、中学生だった女性(18)が部活動内でいじめを受け不登校となった事案について、県の調査委員会が報告書を公表。教職員の対応の遅れや再発防止策を示す。

女性は部活動内で暴言やボールをぶつけられるなどの被害に遭い、ストレス障害と診断され、現在も症状が続いている。

女性は再発防止のため、学校が当時の事案にどう対応したのかについて説明を求めている。

 奈良県大和郡山市の私立奈良学園で2018年以降、中学生だった女性(18)が部活動内でいじめを受け不登校となった事案を巡り、県の調査委員会は5日、報告書を公表した。複数の教職員が女性の異変を感じていたが共有せず、組織対応が遅れたと指摘。再発防止策を示した。

 女性は記者会見し「再発防止のために、学校は当時の事案にどう対応できたのか説明してほしい」と訴えた。

 報告書などによると、女性は1年生だった18年から、所属する運動部内でボールをぶつけられたり、「死ね、きもい」と暴言を吐かれたりする被害に遭った。ストレス障害と診断され、現在も症状が続いているという。