「ただのポーズでしょ」小池百合子知事「トー横キッズ」視察もわずか30分で終了…隣には “いじわるベンチ” 区長

AI要約

東京都の小池百合子知事が歌舞伎町の問題を視察したが、地元の関係者は不満を爆発させている。

若者たちが「トー横界隈」と呼ぶ歌舞伎町周辺の問題地域で、解決策が浮上しない中、都知事と区長の行動に疑問が投げかけられている。

地元の人々は、大人の都合に振り回され、対策の本質から遠ざかる現状に憤りを募らせている。

「ただのポーズでしょ」小池百合子知事「トー横キッズ」視察もわずか30分で終了…隣には “いじわるベンチ” 区長

「18時にやってきて、何がわかるのか。我々も反対したのですが……」

 と語るのは、歌舞伎町商店街振興会の関係者だ。

 8月2日、東京都の小池百合子知事が、新宿区歌舞伎町の一角にある “トー横” を視察した。

「“トー横” とは、新宿東宝ビルの前にある “シネシティ広場” を指します。“トー横キッズ” と呼ばれる未成年の若者が数多くたむろしており、そこでは薬の過剰摂取や、飲酒、売春行為などさまざまな問題が起きていることが知られています。

 若者たちはSNSでつながり、こうしたコミュニティを “トー横界隈” と自称しています。シネシティ広場の周辺には囲いが設置されており、イベントなどが催される以外は、立ち入り禁止になっていますが、やはりその周辺にたむろする若者は減る様子がありません」(社会部記者)

 東京都は、こうした問題に対処するため、 5月から歌舞伎町における若者向けの常設相談窓口「きみまも@歌舞伎町」を開設。これまでに月400件の相談が寄せられているというが、根本的な解決には至っていない。

 今回の視察は、夏休みを前に増加が危惧される “トー横キッズ” の現状を知るためだというが、現場は不満が噴出している。

「これまで、警視総監が視察したこともありますが、20時くらいからが慣例でした。“トー横” がいちばん賑わうのは夜ですよ。まだ陽も落ちていないような時間に来たところで、その実態はまったくわからない。

 しかし、小池都知事は、こちらの提案に返答がないまま、視察を強行しました。実際に見て回ったのは30分だけで何もわからなかったと思います。いわゆるただのポーズでしょう」

 小池知事に同行したのは、新宿区長の吉住健一氏だ。都知事選前に、区長会が小池知事に提出した “三選出馬の要望書” を取りまとめた人物で、SNSでも小池知事支持を明確にしている。

 先の振興会関係者もこう続けた。

「吉住氏は、初の新宿区生まれの区長というのが、最大のセールスポイントです。最近では、座面がアーチ状で利用しにくい『いじわるベンチ』問題などで、福祉政策に後ろ向きな姿勢を示し、区民からの批判が高まっています。

 一方で国政への色気はあるようで、小池知事へのすり寄りはこのためでしょう。結局、2人とも “トー横” 問題に関心なんかないんです」

 結局、子供たちが “大人の都合” に振り回される。