アインシュタインはなぜ「天才」と言われるのか…子ども時代は「頭が悪い」と思われていた意外な理由

AI要約

アルベルト・アインシュタインは20世紀最大の物理学者であり、相対性理論やE=mc2といった革新的な理論を生み出した天才だった。

子ども時代は無口で考え深い性格だったため、周囲からは頭が良くないと思われていたが、後に大きな業績を残すこととなった。

アインシュタインの成長過程や独特な性格は、後の偉業を支える重要な要素となった。

アインシュタインはなぜ「天才」と言われるのか…子ども時代は「頭が悪い」と思われていた意外な理由

アルベルト・アインシュタインという人物にどんなイメージを持っていますか? まごうことなき天才であったことは間違いありませんが、子ども時代に周囲からは意外な評価をされていました。

齋藤孝さんが子ども向けに歴史人物の意外な10代の話を楽しくまとめた『子どものころはしょぼかった!? すごい人の10歳図鑑』(サンマーク出版)より一部抜粋、再構成してお届けします。

アルベルト・アインシュタイン(1879~1955):ドイツ生まれ、物理学者。それまでの物理学の常識をくつがえす「相対性理論」を発表した。1921年ノーベル物理学賞受賞

「天才」といったら、この人の名前が確実にあがる。そう、20世紀最大の天才物理学者、アインシュタインです。

アインシュタインが発表した「相対性理論」は、それまでの常識をひっくり返しました。アインシュタインは、光の速さはどんなときも変わらず一定で、時間や空間がのびちぢみするのだと言いました。

最も有名な公式E=mc2(Eイコールmc2乗)は、聞いたことあるかな? Eはエネルギー。mは質量。cは光の速度。とっても大きな数字です。これによると、質量のあるものは大きなエネルギーを持っているわけです。エネルギーと質量がイコールで結ばれちゃうなんて、すごい。すごすぎる!

この相対性理論によって、ブラックホールなど宇宙のさまざまなことが説明できるようになったんです。しかも、こんなすごい理論を一人で打ち立てちゃった。そりゃあ「天才」と言われるわけだよね。

そんな天才アインシュタインの子どものころはどんなだったんだろう?

じつは、あまり頭がよくないと思われていました。

というのも、なかなかしゃべらなかったから。お父さんお母さんも「この子、ぜんぜんしゃべらないけど大丈夫?」と心配していたようです。

しゃべれるようになってからも無口で、一人で考えごとをしていることが多い子でした。9歳になってもスラスラしゃべることはなく、何か質問をされるとじっくり考えて慎重に答えようとするので、クラスメートからは「バカ正直さん」と呼ばれていました。