超簡単「自作つゆ」で絶品、“そうめん”美味に食べる技 麺のポテンシャルを最大に引き出すコツを伝授

AI要約

樋口直哉さんが紹介する『樋口直哉の「シン・定番ごはん」』で、料理初心者でも無理なくおいしく作れる夏の定番料理「そうめん」を紹介。

そうめんの選び方や食べ方を解説。手延式のそうめんがおすすめで、特有のコシが重要。

麺の太さやつゆの重要性についても触れながら、基本のそうめんを楽しむポイントを紹介。

超簡単「自作つゆ」で絶品、“そうめん”美味に食べる技 麺のポテンシャルを最大に引き出すコツを伝授

料理の腕を上げるために、まず作れるようになっておきたいのが、飽きのこない定番料理です。料理初心者でも無理なくおいしく作れる方法を、作家で料理家でもある樋口直哉さんが紹介する『樋口直哉の「シン・定番ごはん」』。今回は夏の定番「そうめん」です。つゆを自作します。

■そうめんは特有のコシがある「手延」がおすすめ

 夏の定番そうめん。油そば風に調味料で和えたり、冷やしラーメン風にしたり……とさまざまなアレンジがありますが、改めて基本のそうめんをご紹介します。定番の食べ方にはやはり定番たりうる理由があるからです。

 まずはそうめんの選び方から。

 そうめんには「機械式」と「手延式」の2種類があります。後者はパッケージに手延麺や手延という表記があるので区別できます。最近は機械式にもおいしいそうめんはありますが、つゆだけでシンプルに味わう場合はやはり特有のコシがある手延がおすすめです。

 そうめんは製品によって太さが異なります。例えば播州そうめんの代表格である揖保乃糸で比較してみましょう。

 右がスーパーでも一般的に買える上級、左が贈答用のスタンダードとなっている特級です。特級のほうが麺が細いことがわかると思います。

 麺の太さは上級が0.70~0.90mm、特級が0.65~0.70mmとわずかな違いですが、食べるとこの差は誰でもわかります。例えば肌に髪の毛が触れていても気づかないかもしれませんが、口であればすぐに違和感に気づきます。人間の口は繊細なのです。

 そうめんをおいしく食べるには「つゆ」も重要です。家にあるめんつゆを適当に薄めて食べている、という方も多いと思いますが、ここに難しさがあります。

 めんつゆは一般的にしょうゆ、みりん、砂糖などをあわせた「かえし」にだしを加え、アミノ酸などでうま味を調整してつくりますが、市販品はさまざまな料理に使えるようにかえしの割合が多めなのです。そのため、種類によっては麺のポテンシャルが引き出せないことがあります。