保育施設事故、9人が死亡 23年、報告件数は最多更新 こども家庭庁

AI要約

こども家庭庁が発表した2023年の保育所や幼稚園での事故件数は2772件で、過去最多を更新した。

事故での死亡者は9人で、0歳から小学生まで幅広い年齢層に被害が出ている。

政府は保育施設への事故報告義務化を行っており、報告件数の増加は施設での事故対応体制が整備されていることによると分析されている。

 こども家庭庁は2日、2023年に全国の保育所や幼稚園、放課後児童クラブ(学童)などで起きた事故は2772件だったと発表した。

 前年より311件増加し、過去最多を更新。事故で死亡したのは9人で、うち0歳が4人、1歳と2歳が1人ずつ、小学生が3人だった。

 政府は15年から保育施設などに対し、死亡や治療に30日以上を要する負傷の報告を義務化。同庁の担当者は報告件数が増えていることについて「各施設で事故報告の体制整備が進んだことが要因の一つ」と分析する。