国スポ改革「議論リードを」 各知事の意見相次ぐ 福井

AI要約

全国知事会議で国民スポーツ大会のスリム化を目指す知事会の見直し案が決まった。

知事会がJSPOの国スポ改革有識者会議をリードしていくべきだという意見が出た。

知事会の意見交換では、競技方式の再考や抜本的な改善が必要との意見が出た。

 1日に開幕した全国知事会議で、国民スポーツ大会(国スポ=旧国民体育大会)のスリム化を目指す知事会の見直し案が決まった。

 出席者からは、開催地の都道府県などと大会を共催する日本スポーツ協会(JSPO)が始める国スポ改革の有識者会議に向け「知事会が議論をリードしていくべきだ」(福岡県の服部誠太郎知事)などの意見が相次いだ。

 今回の知事会議で見直し案を決定したのは「まず知事会の考え方を取りまとめてほしいというのがJSPOの考え」(村井嘉浩知事会長)という背景がある。知事らは次々と取りまとめ文書に賛同したものの、意見交換ではそれぞれの見解も出た。

 馳浩石川県知事は「小手先の改善をしても根本的な問題は解決されない」として「廃止を含めた見直し」を主張。知事会案には都道府県対抗で競う現行方式を「再考する」と明記されたが、この点でも知事らの見解は分かれた。

 JSPOの有識者会議に知事会の代表として参加する阿部守一長野県知事は、知事会案決定の際、「抜本的な改善がされなければ廃止だという意見も出ていることを踏まえ、対応する」と引き取った。