藤井聡太王位、22歳初陣を白星で飾る 自身最長の大長考が結実 挑戦者・渡辺明九段に勝利しシリーズ成績は2勝1敗に/将棋・王位戦七番勝負第3局

AI要約

将棋の伊藤園お~いお茶杯王位戦七番勝負第3局が7月30・31の両日、徳島県徳島市の「渭水苑」で行われ、藤井聡太王位が挑戦者・渡辺明九段に勝利し、永世王位獲得に一歩前進。

第3局では藤井王位が積極的な動きでペースを掌握し、最終盤の激戦で渡辺九段を振り切る接戦を制す。

次戦の第4局は8月19・20日、佐賀県唐津市の「洋々閣」で行われ、藤井王位の防衛か、渡辺九段の追いつきかに注目が集まる。

藤井聡太王位、22歳初陣を白星で飾る  自身最長の大長考が結実 挑戦者・渡辺明九段に勝利しシリーズ成績は2勝1敗に/将棋・王位戦七番勝負第3局

 将棋の伊藤園お~いお茶杯王位戦七番勝負第3局が7月30・31の両日、徳島県徳島市の「渭水苑」で行われ、藤井聡太王位(竜王、名人、王座、棋王、王将、棋聖、22)が挑戦者・渡辺明九段(40)に勝利した。この結果、シリーズ成績は藤井王位の2勝1敗に。防衛5連覇で達成となる「永世王位」獲得に一歩前進した。注目の第4局は8月19・20日、佐賀県唐津市の「洋々閣」で指される。

 19日に誕生日を迎えた“絶対王者”が、22歳初陣を白星で飾った。両者1勝1敗のタイで迎えた第3局・徳島対局は、藤井王位の先手で角換わりの出だしに。渡辺九段も自ら主導権を奪うべく積極的な動きを見せ、前例のない将棋へと突入していった。藤井王位にとって興味深い局面へ展開したか、31手目で自身最長となる3時間10分の大長考。持ち時間を惜しみなく投じてじっくりと構想を練った。

 前局からの連勝を狙いたい渡辺九段も冷静に対応していたが、強烈な飛車交換から終盤戦に突入するとバランスを重視し受けに回る選択を見せた。これを勝負所と見た藤井王位は、飛車を自在に駆使して後手陣に強く踏み込み一気にペースを掌握。持ち時間切迫をいとわず、渡辺九段へプレッシャーをかけていった。

  激戦の終盤戦では存在感を発揮する竜との連携で後手陣へ迫った藤井王位だったが、百戦錬磨の渡辺九段も簡単には譲らない。一手指すごとに形勢が激しく入れ替わる激流で形勢不明の最終盤となったが、最後に抜け出したのは藤井王位。ギリギリの接戦で渡辺九段の猛追を振り切り、藤井王位が勝利をもぎ取った。

 この結果、シリーズ成績は藤井王位の2勝1敗に。5連覇で達成となる「永世王位」獲得へ、また一歩前進を遂げた。次戦で藤井王位が防衛に“王手”をかけるか、渡辺九段が再び追いつくか。ファンにとっては見逃せない戦いがまだまだ続く。注目のシリーズ第4局は、8月19・20日、佐賀県唐津市の「洋々閣」で予定されている。

(ABEMA/将棋チャンネルより)