アシックス、海外取引先で弾圧か 国際人権団体が取引中止要請

AI要約

国際人権団体「ワーカー・ライツ・コンソーシアム」がアシックスに対し、カンボジアの取引先工場での労働組合員への弾圧行為を止めるよう要請

工場経営陣が労組委員長を不当な罪で告訴し、他の組合員に脱退を脅迫している状況が続いている

アシックスは組合活動の尊重を重視し、弾圧行為が止まらない場合は取引中止などの措置を取る考え

 国際人権団体「ワーカー・ライツ・コンソーシアム」は30日までに、スポーツ用品大手アシックスに対し、カンボジアの取引先工場で労働組合員への弾圧行為が起きているとして、やめさせるよう要請した。団体の代理人弁護士が同日、東京都内で記者会見して明らかにした。

 この工場はアシックスに靴製品を供給している。経営陣は待遇改善を求めて労組を結成した男性委員長に対し、工場内で起きた窃盗行為を看過したとの不当な罪状で刑事告訴したほか、他の組合員には脱退するよう脅迫しているという。

 組合活動の尊重を取引先に求めるアシックスの方針に基づき、工場が弾圧行為をやめなければ取引中止などの措置を取るよう要請した。