天真らんまんな高校生スイマー 初出場で6位入賞 競泳・成田選手〔五輪〕

AI要約

成田実生選手は、高校3年生で初めて五輪の舞台に立ち、400メートル個人メドレーで6位に入賞した。

彼女は生後8カ月で水泳を始め、多忙な日々を送りながらも学業とスポーツを両立させている。

パリ五輪への出場を前に、成田選手は不安と楽しみを抱えながら、周囲の支えに感謝している。

天真らんまんな高校生スイマー 初出場で6位入賞 競泳・成田選手〔五輪〕

 女子400メートル個人メドレーの成田実生選手(17)=ルネサンス金町。

 高校3年生で初めて五輪の舞台に立ち、6位に入賞した。

 東京都出身。先に水泳教室に通っていた姉に続き、生後8カ月で水泳を始めた。淑徳巣鴨高校(豊島区)で担任を務める松浜優依教諭(27)は「天真らんまんで素直な性格」と評する。

 学校に通いながら国内外の大会や遠征に参加する成田選手。多忙を極め、常々、「授業に出られないので、事前勉強のためのプリントがほしい」「一日でも授業やテストを受けたい」と口にしているという。松浜教諭は「こちらが準備できておらず焦ってしまうほど」と笑う。

 そんな成田選手も、休日には同級生とディズニーランドに行っておそろいのキーホルダーを買うなど、高校生らしい一面を見せる。支えてくれる同級生への感謝の気持ちを忘れず、パリ五輪の代表内定後、「みんなのおかげです」と繰り返した。松浜教諭は「学校に来れば友達とずっと楽しそうに過ごしている」とほほ笑む。

 パリ五輪出発前、成田選手は「不安もあるけど楽しみ」と語った。松浜教諭が「努力している時は『これで大丈夫か』と不安な気持ちになり、努力していない時は根拠のない自信が生まれる。成功するための不安だから大丈夫」と伝えると、「確かに」と納得した様子だった。