佐賀の新駐屯地工事中止求め提訴 245人、オスプレイ配備計画で

AI要約

佐賀空港に配備される陸上自衛隊のV22オスプレイに関する住民の反対運動が佐賀地裁に提訴された。

住民らは新駐屯地工事の差し止めを求めており、事故や被害の懸念を表明している。

原告側は新駐屯地の建設が軍事拠点としての危険性をもたらすと主張している。

 陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイの佐賀空港配備計画で、事故に巻き込まれる恐れがあるなどとして、佐賀や福岡、長崎各県などの住民を中心とした245人が29日、国が建設中の新駐屯地工事差し止めを求め、佐賀地裁に提訴した。

 住民らが提訴後、佐賀市内で記者会見し、原告の一人で、同市の無職下村信広さん(74)が「絶対に基地建設はストップをかけなければいけない。黙っていれば認めたことになる」と意気込んだ。

 原告側は、新駐屯地が「軍事拠点」として、戦争に巻き込まれる切迫した危険性があると主張。平常時も機体の墜落や部品落下、騒音などによる被害が生じ、人格権侵害だと訴えている。