「10回くらい吐きました」漂流し22時間後に着岸の高速ジェット船内部の様子を乗客語る「たどり着くのか不安で…」

AI要約

高速ジェット船が伊豆諸島に向かう途中で航行不能となり、巡視船などによる曳航で22時間後に伊豆大島に到着した。

乗客は長時間の揺れや嘔吐に苦しんだが、船内で食料や水、薬が配布され安心した様子を見せた。

嘔吐する乗客が多かった中、夏休みを楽しむために式根島に向かう予定だった乗客もお腹を空かせながらも一休みしていた。

「10回くらい吐きました」漂流し22時間後に着岸の高速ジェット船内部の様子を乗客語る「たどり着くのか不安で…」

24日、乗客116人を乗せて伊豆諸島に向かう途中に航行不能になった高速ジェット船が、巡視船などによる曳航で出発から22時間後の25日午前5時40分頃に伊豆大島に到着した。

長時間にわたって海の上で揺れる船内に閉じ込められていた乗客が、船内の様子について語った。

新島に向かう予定だったという乗客の男性は、「ようやくたどり着いた」とほっとした表情を見せた。船の中は揺れが激しく、嘔吐を繰り返したという。しかし、船員などから食料や水、酔い止めの薬を貰ったということで、「結構安心できました」と話した。

また、夏休みに11人で式根島に遊びに行こうとしていたという男性も、「船内では嘔吐している人が多くて、自分も10回くらい吐きました」と厳しい船内の様子について証言した。船内では、ゼリー飲料など支援物資が配られたというが、波の影響などで曳航が難航し、出発から伊豆大島到着まで22時間もかかったことから、「お腹が空きました」と疲れた表情を見せた。これから一休みして、式根島での休日を楽しむ予定だという。