「ナンバー1」管制官からの離陸順の伝達を来月再開 羽田航空機衝突事故を受け全国で見合わせ

AI要約

国土交通省は、羽田空港で起きた航空機同士の衝突事故を受け、離陸順の伝達を再開することを決定しました。

事故では、言葉の誤解が要因とされ、運用が中止されていましたが、再開を望む声が上がっていました。

再開に際しては、注意事項の周知徹底が行われる予定です。

「ナンバー1」管制官からの離陸順の伝達を来月再開 羽田航空機衝突事故を受け全国で見合わせ

国土交通省は今年1月、羽田空港で起きた航空機同士の衝突事故を受け見合わせていた、管制官から「ナンバー1」などと離陸順をパイロットに伝える運用を来月8日から再開すると明らかにしました。

今年1月2日、羽田空港で起きた衝突事故では、海保機の機長が「ナンバー1」という言葉を離陸の許可と誤解した可能性が指摘されていて、国交省は緊急対策の一環として離陸順を伝達する運用を全国の空港で中止していました。

しかし、離陸順の伝達は他の航空機の状況把握に役立つとしてパイロットから再開を望む声が上がっていたほか、再発防止などを話し合う有識者委員会が今年6月に発表した「中間取りまとめ」で、「再開を検討すべき」と提言していました。

こうしたことを受け国交省は、きょう、離陸順の伝達時などの注意事項を周知徹底した上で、来月8日から再開することを決めました。