“下町の花火大会” 1万5000発が彩る 雷雨で中止のリベンジ客&外国人客も続々と
1万5000発の花火で彩られた葛飾納涼花火大会が開催され、足立の花火大会中止の影響で多くのリベンジ組が訪れた
足立の花火中止による主催者側の打撃や損失額、リベンジ組の話などを明らかに
暑い中、会場へ向かう途中に遭遇したフランスからの観光客一家の体験も紹介
暑い夜を彩った1万5000発の花火。23日に開催された東京・葛飾区柴又の恒例の夏の風物詩には、ゲリラ雷雨で中止になった足立の花火大会のリベンジ組も殺到しました。
夜空に輝く1万5000発の打ち上げ花火。葛飾納涼花火大会が23日、行われました。去年、77万人が訪れた大規模な花火大会。今年も、国内外から多くの観光客が訪れました。
リベンジ組も殺到し、混乱の現場で起きていた異変とは?
青く染まった江戸川の河川敷には平日の朝にもかかわらず、特等席を確保すべく、多くの人が詰め掛けていました。
場所取りをしていた人
「(午前)5時40分に家を出ました。歯磨きだけして来ました」
場所取りをしていた人
「(Q.なぜ朝早くから場所取りを?)『足立の花火』が中止になって人が集まるかなと思って」
今年の「足立の花火」といえば雷の影響で、開始20分前に突然中止となり、無念の一夜となってしまいました。
主催者側も大打撃です。完売だった有料観覧席は払い戻しとなり、損失額はおよそ3000万円に達しました。打ち上げ予定だった花火の費用も、業者に全額支払ったといいます。
来場した40万人が涙をのんだ花火大会から3日、東京・足立区の会場からおよそ7キロ離れたお隣の葛飾区・柴又には多くのリベンジ組がいました。
映画「男はつらいよ」シリーズでもお馴染みの柴又は、下町の風情を残す人気の観光スポットです。
マイリュウさん一家
「たまたま来たら人がたくさんいて、浴衣を着ている人もいるから警察官に尋ねたら、花火大会があることを知って」
番組が出会ったのは、フランスから観光で来たマイリュウさん一家です。偶然、近くで花火大会が行われることを知り、ぜひ見たいと会場へ向かっていました。
うだるような暑さのなか、人の流れる方向に身を任せて歩くことおよそ30分。ようやく会場の入り口まで到着しました。
しかし、マイリュウさん一家を待ち受けていたのは、河川敷をびっしりと埋め尽くす、とんでもない人の数です。
マイリュウさん(母)
「人が多すぎてコンサート会場みたい」
刻一刻と開始時刻が近付きますが、家族4人が座れるスペースはなかなか見つかりません。