ゲリラ雷雨直撃「足立の花火」 直前中止に会場悲鳴…稲妻走る 40万人大混乱

AI要約

東京の足立区で40万人が集まる花火大会が中止となった理由や、猛暑の影響で発生したゲリラ雷雨について報告されています。

様々な地域で雨や洪水の被害が発生しており、花火大会の準備や来場者の状況が詳細に描かれています。

イベント開催に向けた準備や警察官・警備員による規制、人の移動状況が描かれ、大きなイベントに向けた熱気が伝わってきます。

ゲリラ雷雨直撃「足立の花火」 直前中止に会場悲鳴…稲妻走る 40万人大混乱

 東京の足立区で40万人が集まる花火大会が開始およそ20分前に中止となりました。主催する足立区は落雷の恐れがあったからだと説明をしています。

 21日は全国221の地点で猛暑日を記録。熱中症警戒アラートも今年最多となる34の府と県に出されました。一方、この猛暑の影響で週末各地でゲリラ雷雨が発生。都内の空に何度も稲光が光ります。

 20日午後6時すぎの国立駅前では、ずぶ濡れになりながら走る人や手に持った買い物袋を傘代わりにしている人などの姿が、突然の大雨だったことを物語ります。

 上野駅では停車中の電車の中にまで雨が入ってきています。

 埼玉でもゲリラ雷雨は深夜にも…。

撮影者

「職場から帰ろうとしていたんですれども、ゲリラ雷雨にあってしまって」

 東京・中野区では激しい雨で、歩行者の足がつかってしまうほど道路に水があふれています。

 品川区と目黒区を流れる立会川では、21日未明、警戒水位を超えました。

撮影者

「めったに見ないくらいの大量の水が流れてきて、恐怖を感じました」

 打ち上げ開始までまだ5時間近くありますが、日傘を差して花火を待ちわびる人や、テントを準備して暑さ対策万全なグループもいました。

40代女性

「やっと狭いけど、確保した感じです」

「(Q.どこを確保?)ここです」

「(Q.長細い)一番見やすいかなと。あと、帰りやすい場所がいいんで」

 帰りやすさを優先して場所取りをしたのには理由がありました。荒川の河川敷から1万3000発の花火が打ち上がる「足立の花火」。

 去年は74万人もの人が来場しました。

40代女性

「去年は私、仕事の帰りに来て。ここに上がれなかったんです。(人が)すごすぎて」

 去年、帰宅に苦労した経験から、道路に出やすい場所を選んだのだといいます。今年は去年よりも交通規制を拡大。会場から北千住駅までは徒歩20分ほどかかります。

 打ち上げ開始まで2時間。一部交通規制が始まった駅前では混乱が起き始めていました。

 会場に向かう道は奥まで大混雑。屋台の前で立ち止まる人もいて、ゆっくりとしか進むことができません。

 打ち上げ開始まで1時間。禁止エリアで“立ち見”をしようとする人たちに、警察官と警備員が声をかけ誘導していました。

 河川敷へ向かう道は大行列がどこまでも続きます。階段を上ると、かなりの人たちが集まってきています。DJポリスも出動し、誘導にあたります。

誘導する警察官

「このまま橋を越えても十分なスペースはもうありません」

 その橋の向こうは、見渡す限り河川敷を埋めつくす人々。打ち上げの瞬間を待っていました。