「負けたら酒を一気飲み」うつや摂食障害も…宮田笙子選手(19)の喫煙・飲酒騒動で再燃したオリンピック特有の「感動をありがとう」問題

AI要約

宮田笙子選手が五輪代表辞退した理由について、喫煙や飲酒が原因だったことが報じられた。法律や協会の規則を破った行為が厳しく批判されており、論議を呼んでいる。

報道各社の記者たちもそれぞれの見解を示しており、スポーツニッポンやサンケイスポーツでは厳しい姿勢を表明。一方でデイリースポーツでは宮田選手のプレッシャーや苦悩に焦点を当てている。

宮田選手は19歳であるが、主将や女子体操界のエースとしての重圧を感じており、その中で苦しみながらも競技に取り組んでいたことが明らかにされている。

「負けたら酒を一気飲み」うつや摂食障害も…宮田笙子選手(19)の喫煙・飲酒騒動で再燃したオリンピック特有の「感動をありがとう」問題

 体操の宮田笙子選手(19)が五輪辞退。喫煙、飲酒が確認されたため、協会幹部と宮田選手が話し合って決めたという。

 日本では20歳未満の喫煙、飲酒は法律で禁じられている。日本体操協会の行動規範では、違法行為の禁止に加え、20歳以上でも代表活動中の喫煙と飲酒は原則として禁じられている。

 今回の宮田選手の五輪辞退は、法律やルールを破ったのだから当然なのか、厳しすぎる結論なのか。SNSでも論議が繰り広げられていた。

 ではスポーツ新聞の担当記者はどう見ているのか? 各紙の「記者の目」を見ていこう(7月20日分)。

 スポーツニッポンは『体操・宮田が五輪辞退 主将が公然とルール違反…同情の余地なし なぜ事前に指導できなかったのか』。

〈 ・今回の宮田の五輪代表辞退は当然であり、同情の余地は全くない。

 ・代表チームの主将でありながらなぜ公然とルールを破るような行動を取ったのか、なぜ事前に周囲が指導できなかったのか、その本質的な部分を解明することが何よりも大切だ。五輪辞退だけでうやむやにすることは絶対に許されない。〉

 スポニチ編集委員・藤山健二氏はかなり厳しく書いていた。

 サンケイスポーツは『【記者の目】パリ五輪代表辞退の宮田笙子、想像以上の重圧でもルール破ってよい理由にはならない』。

〈 ・本人に自覚はあったはずだが、19歳という若さで背負った日本女子体操界のエースという重圧は想像以上に大きく、責任感が強い宮田にとっては耐えきれないものだったのだろう。ただ、それはルールを破ってよいという理由にはならない。〉

 高橋朝香記者は、重圧について触れながらルールに言及。その重圧について具体的に書いていたのは、デイリースポーツだ。

『宮田笙子はプレッシャーと戦い苦しそうにしていた 五輪を辞退した19歳エースの素顔とは』。

 体操担当・田中亜実記者は、19歳にして女子のエースの両肩にはかなりの重圧がのしかかっていたとし、宮田選手は「たびたび苦しそうにしていた」と指摘。世界切符がかかっていた23年4月の全日本個人総合選手権では、右かかとの疲労骨折を抱えていた。