政府が全国35の国立公園すべてに高級リゾートホテル誘致へ…専門家が注目するベスト3は? 地元からは期待と不安の声

AI要約

政府が全国35の国立公園に高級リゾートホテルなどを誘致する方針を示し、観光資源活用の動きが進む中、地元関係者の不安や専門家の期待が対立している。

外国人観光客が日本の大自然を楽しんでおり、特に北海道や四国など自然豊かな地域に魅了されている。政府は観光客の地方滞在を促し、視察された国立公園には高級リゾートホテル誘致の可能性も指摘されている。

専門家が注目する国立公園の3か所や具体的な課題も取り上げられており、景観を守りながら観光産業の拡大を図るための議論が求められている。

政府が全国35の国立公園すべてに高級リゾートホテル誘致へ…専門家が注目するベスト3は? 地元からは期待と不安の声

各地で眠る観光資源である地方の大自然を活用するべく、政府は19日、2031年までに、全国35の国立公園すべてに高級リゾートホテルなどを誘致する方針を示した。

地元関係者からは、誘致への不安の声も上がっている。

日本を満喫中の外国人観光客が絶賛する、“日本の大自然”。

アメリカから来たという観光客は、「日本の魅力は自然が多いところ。2週間北海道で過ごしたけど、ドライブして積丹岬に行った。海や岩がきれいだったよ」と振り返る。

一方、オランダから来たという観光客は「四国でお遍路さん巡りをします。自然がスバラシイから」と笑顔で話した。

各地で眠る観光資源、地方の大自然を活用へーー。

政府は2031年までに、全国35の国立公園すべてに高級リゾートホテルなどを誘致する方針を示した。

2024年上半期の訪日外国人は約1778万人と、過去最多に。

一方で、訪問先は都市部に集中していた。

地方滞在の魅力を向上させ、観光客を分散させる狙いだ。

国立公園に高級リゾートホテル?

専門家が注目しているのが、次の3カ所だ。

航空・旅行アナリスト鳥海高太朗さんが選ぶ、

リゾートホテルができて人気が出そうな国立公園ベスト3

 1.利尻礼文サロベツ国立公園(北海道)

 2.尾瀬国立公園(福島・栃木・群馬・新潟)

 3.大山隠岐国立公園(鳥取・島根・岡山)

中でも国内最北、利尻島を中心とした北海道の“秘境”『利尻礼文サロベツ国立公園』は、かなりの観光客増加が期待できるとしている。

航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗さん:

今、高級ホテルがほとんどない中で、新しいホテルがこの国立公園の中に進出することによって、そこを訪れる、島を訪れる人自体が増えるという期待というのがあります。

さらに日本最大の美しい湿原を散策できる『尾瀬国立公園』や、連なる山々など雄大な自然が満喫できる『大山隠岐国立公園』に高級リゾートホテルができれば、大きな利益になるとしている。

一方で、世界遺産にも指定された東京の小笠原諸島や、鹿児島県の屋久島などの国立公園では、“懸念すべき点”があると指摘している。

航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗さん:

世界遺産の場合も含めて、景観を乱す可能性がある宿泊施設の場合は、ちょっと難しいのかなという部分も含めて、慎重に適切に議論していかなければいけない。