新たなストーカー容疑、警察官の処分公表 鹿児島県警「対応に遅れ」

AI要約

鹿児島県警における新たなストーカー事件や勤務手当の不正受給未遂が発覚し、関係者に対する処分が行われたことが明らかになった。

事件の詳細や対応の遅れなどが露わになり、警察庁の特別監察が続く状況となっている。

この問題に関連する警察官に対する処分や職務指導について、県警の説明も行われた。

新たなストーカー容疑、警察官の処分公表 鹿児島県警「対応に遅れ」

 相次ぐ不祥事を受けて警察庁の特別監察が続く鹿児島県警は19日、警察官による新たなストーカー事件や、超過勤務手当の不正受給未遂があったことを明らかにした。それぞれ関係者が口頭厳重注意や訓戒の処分を受けたが、いずれも公表基準を満たさないとして、公表していなかった。

 この日の県議会総務警察委員会の集中審議で説明した。県警によると、霧島署の50代の男性巡査部長が昨年2月20日、女性店員に名刺を渡すなどのつきまとい行為をし、昨年10月、ストーカー規制法違反容疑で書類送検された。その後、不起訴処分となり、所属長による口頭厳重注意を受けた。

 女性は当初、霧島署に相談したが、その後の連絡がなかったため、約3週間後の3月上旬、県警本部に電話。監察課が把握し、人身安全・少年課が捜査を始めた。県警は監察課への連絡が遅れたことなどから、昨年6月、署長、副署長、警務課長を業務指導し、相談を受けた警務課長を今年3月、所属長による口頭厳重注意処分にした。