富士登山の閉鎖時間議論へ 山梨知事、駆け込み問題視

AI要約

山梨県の長崎幸太郎知事は、富士山への夜間登山を防ぐためゲートの設置を検討している。

地元の問題点を指摘し、午後4時の閉鎖時間や登山者の軽装に対処する必要があると述べた。

県はゲートを運用開始し、未準備の登山者に対する新たな方策を模索している。

 山梨県の長崎幸太郎知事は18日の定例記者会見で、富士山を夜通し登る「弾丸登山」を防ぐため今夏から5合目に設置した入山規制ゲートについて「午後4時の閉鎖時間が適切なのか議論が必要だ」と述べた。閉鎖間際に駆け込む登山者が一部で見られ、問題視されていることを踏まえた。

 さらに長崎氏は、軽装の登山者が相次ぎ確認されていると指摘。新たに条例を整備するなどし、「準備不足の登山者の通行を断るようなことも方策としては考える必要がある」と述べた。

 県は1日に富士山の山梨県側登山道でゲートの運用を始めた。午後4時から翌日の午前3時まで山小屋予約者以外の通行を制限している。