「痛い・怖い・通いたくない」時代の終焉…重度の歯周病でも“抜かない・切らない”新技術に“1日で終わる無痛虫歯治療”まで歯科治療の新常識【THE TIME,】

AI要約

歯周病と虫歯治療の最新技術についての記事。

青いレーザー光を使用した歯周病治療器が注目されており、切らず・抜かずで治療が可能。

歯周病の原因や治療方法、ブルーラジカルP-01の特徴について詳しく解説されている。

「痛い・怖い・通いたくない」時代の終焉…重度の歯周病でも“抜かない・切らない”新技術に“1日で終わる無痛虫歯治療”まで歯科治療の新常識【THE TIME,】

30代以上の3人に2人がかかっているという「歯周病」。

その歯周病を、“切らず・抜かず”に治せる世界初の治療器が今注目されています。

また通常1~2週間要する虫歯治療が“わずか1日で終わる”という技術まで、歯科治療の最前線を取材しました。

■重度の歯周病でも抜かずに治せる「青いレーザー光」

神田橋デジタルオフィス帆足公人院長:

「ブルーラジカルでの治療予約は20名ぐらい。ある程度患者から高評価をもらっている」

ブルーラジカル??

聞き慣れないワードですが、これは、すでに各地の歯科医院で導入されている歯周病治療器「ブルーラジカルP-01」のこと。

東北大学の菅野太郎教授がベンチャー企業とともに、17年かけて開発した“世界初”の治療器です。

何がスゴイのかというと、たった一回、しかも5分の治療で歯周病菌の99.99%を死滅させることができるという点。

そもそも歯周病の原因は、歯に付いた歯垢です。

この歯垢は“細菌の塊”で、歯と歯ぐきの間にたまると、炎症をひき起こしスキマに入って行くのですが、この時、痛みがないため気づきにくいんです。

そのため、「歯がグラグラする」と受診した時にはすでに“骨が溶けている”など

重度の歯周病に…。

歯ぐきを切って、歯垢を除去したり、歯を抜くしかないケースも多かったんです。

しかし、「ブルーラジカルP-01」なら切らない、抜かない治療が可能に!

まだ保険適用ではないため、1歯1~3万円かかりますが、治療方法はいたってシンプル。

▼局所麻酔をしたら、歯ぐきの隙間に先端まで穴の空いた金属ノズル「スケーラーチップ」を差し込み、超音波振動で歯石を除去

▼さらにスケーラーチップの先端から薬液と青いレーザーが出て歯周病菌を死滅させるというもの。治療にかかる時間は1歯5分ほどです。

超音波振動で歯石を除去するのは、これまでも一般的な治療法でしたが、実は次のステップの“薬液”と“青いレーザー”というのが最新かつ最大のポイント。

薬液は、切り傷の殺菌などで使うオキシドールと同じ、「過酸化水素」です。