蓮舫氏の敗因、共産党の全面協力で票が逃げた? 野田元総理「足し算ではなく割り算だっかもしれないとの指摘も出てきた」

AI要約

東京都知事選挙で蓮舫氏が3位に終わった敗因として、共産党の全面協力が挙げられている。党幹部の関与や共同演説、共産党候補との連携が指摘されている。

立憲民主党や連合からも共産党の前面への露出が敗因として語られたが、共産党はこれを否定。立憲民主党関係者は「立憲共産党」路線の終焉を指摘し、蓮舫氏の敗因として控えめな立場が挙げられる。

さらに過去の補欠選挙や東京都議会構成を考慮して、「共産党との連携は重要だったが、必ずしもプラスに働かなかった可能性もある」との指摘がある。

蓮舫氏の敗因、共産党の全面協力で票が逃げた? 野田元総理「足し算ではなく割り算だっかもしれないとの指摘も出てきた」

 7日に投開票がおこなわれた東京都知事選挙で現職の小池百合子氏に敗れ3位に甘んじた蓮舫氏。今回、党内外から敗因のひとつとして指摘されているのが共産党の全面協力だ。

 共産党志位和夫議長は街頭演説で「なんとしても知事に押し上げていただきたいと、矢も盾もたまらず駆けつけました」と発言。共産党の小池晃書記局長は蓮舫氏と「R」のTシャツのペアルックまで披露した。

 立憲民主党の岡田幹事長は敗因について「活動の中心は無党派層、真ん中を取りにいくということだったはず。基本的にはそういう戦略を持ってやったはずですが、必ずしもそれに沿わない形になってしまった部分があるのかな」とコメント。

 立憲民主党の最大の支援団体、連合の芳野友子会長は「(蓮舫氏が)共産党からの候補者のように見えてしまっていたということで、少し共産党が前面に出過ぎていたということで逃げてしまった票もあったのではないか」と指摘した。

 芳野氏の発言に対し、共産党は急遽会見を開き、小池書記局長は「何を根拠に票が逃げたとおっしゃっているのか。こういうことをおっしゃるんだったら根拠を示していただきたい」「前に出過ぎたというけど選挙戦を実際に見ればそんな場面はほとんどなかった」と真っ向から否定した。

 国民民主党の玉木雄一郎代表は「明らかに政権交代の機運に水を差しましたね。『立憲共産党』路線は今回で一つの終焉を迎えたのではないか」と厳しくコメントした。

 立憲民主党の野田佳彦氏は4月28日にあった東京15区の補欠選挙に触れて「あのときに我々の担いだ新人が公認候補で、共産党からも応援をしていただいて当選した。多分そのイメージがあって。東京都って都議会議員だと立憲は15人しかいない。共産党は19人いる。足し算で考えるとその力は無視できないから、蓮舫氏が無所属になったこともあり、応援してもらうのはありがたいという風に考えたのが基本戦略だったのだと思う」と推測。しかし「ただ『足し算で済まないよ』と。それはむしろ掛け算にもならず、逆に割り算だったかもしれないという指摘も出てきた」と明かした。

 「『立憲共産党』と言われてもずっと戦ってきているし、いまもやっているので全然気にしないが、ただ世の中の見方というのはよく注意しなければいけない」と自戒を込めて語った。

(『ABEMA的ニュースショー』より)