「“頑張っている人たち”はいつも苦しそう」 努力は無意味でコスパが悪い? EXITりんたろー。「よくトライをさせられてエラーを起こすが、それでしか得られないものがある」

AI要約

ある会社の上司が「頑張らない生き方」についてネット上でボヤキ、職場で戸惑いや不協和音が生じているという話題が広がっている。

「頑張らない生き方」についての議論がSNS上で盛り上がり、努力の定義や報われること、それに対する違和感などが考察されている。

個人の努力や成長、挑戦の重要性についての異なる意見が示され、日本特有の結果重視文化への疑問も提起されている。

「“頑張っている人たち”はいつも苦しそう」 努力は無意味でコスパが悪い? EXITりんたろー。「よくトライをさせられてエラーを起こすが、それでしか得られないものがある」

 ある会社の上司による、ネット上のボヤキが話題になっている。「頑張れと言ってはダメな時代。頑張らない部下をどう指導すれば……」。働き方改革や様々なハラスメントなどが浸透する中、「頑張らない生き方」が広がり、職場で戸惑いや不協和音が生じているという。

 SNS上では“頑張れと言えない悩み”に共感の声がある一方で、「頑張らない人のせいで、頑張っている人に余計な負荷がかかる」「健康状態や環境のせいで頑張れない人はともかく、それ以外は甘え」といった、職場で頑張らないことに対する違和感や拒否感を訴える意見も見られる。頑張らない、自己研鑽しない生き方とは何なのか。その是非も含め、『ABEMA Prime』で議論した。

 農業従事者のゆうへいさん(34)は、「努力するのはコスパが悪い」が持論で、「頑張らない生き方」をブログで発信している。「小学生ぐらいから『頑張れ』と言われて育ってきた。“勉強できたほうがすごい”“良い会社に入れば幸せになれる”という風潮で頑張っている人が、みんな幸せそうではない。違和感がある」。見返りを求めて頑張る場合、「手に入れられなければ打ちのめされる。“今の自分じゃない何かになりたい”という思いになるのであれば、それは苦しみにつながっているのではないか」と考察する。

 ゆうへいさんは勉強に価値を見出せず高校を中退し、通信制の高校を卒業。その後は真面目に働くことに息苦しさを覚え、バイト先を点々とする。27歳からは約6年間、海外を旅して過ごした。昨年、帰国して実家に戻り、今は農家の期間従業員とWebライターで生計を立てている。

 学年ビリのギャルが1年間で偏差値を40上げて慶應義塾大学に現役合格したことで「ビリギャル」のモデルとなり、今年5月にコロンビア教育大学院を卒業した小林さやか氏は、「頑張るの定義が人それぞれ違うのではないか。私の個人的な“頑張る・努力すること”の定義では、まず本人の意思があって、できないことをできるようにするためのトレーニングを重ねて成長するプロセス全てが『頑張る』と言える。ゆうへいさんがブログの改善を図っているのも努力にあたると思う」とコメント。

 一方で、「結果を重視するのは日本特有の文化ではないか」と疑問を呈する。「受験で不合格だと“報われなかった”と捉えられるが、プロセスに成長があるわけだ。『ビリギャルを見て、商業高校だけど早稲田目指します』という子に対して、先生は『リスクが多すぎるからやめろ』と言うが、何がリスクなのか? 挑戦したほうがその先の選択肢は増えるはずなのに、『努力が報われなかったら虚しい』と思わせてしまう」。