ミサイル迎撃する「中SAM」訓練を初公開…陸上自衛隊奄美駐屯地、発射装置など装備の連携確認

AI要約

奄美駐屯地で中SAMの訓練が公開された。

地域住民向けに初めて公開された訓練で、装備の連携を確認。

実射訓練は米国で行われ、部隊は2度目の参加。

 8~11月に米国で行われる陸上自衛隊の対空実射訓練を前に、陸自奄美駐屯地(鹿児島県奄美市)で13日、ミサイルなどを迎撃する中距離地対空誘導弾(中SAM)の訓練が公開された。同駐屯地の高射中隊約30人が参加し、射撃統制装置やレーダー、発射装置など中SAMを構成する装備の連携を確認した。

 地域住民に自衛隊の活動や訓練内容を理解してもらおうと初めて公開した。訓練では、偵察要員がレーダー車両を配置する場所の適否を確認。その後、各車両が到着し、それぞれを有線と無線で結ぶと、レーダーが回転し、発射装置が垂直になる射撃態勢をとった。

 実射訓練は米ニューメキシコ州の米陸軍マクレガー射場で行われ、奄美駐屯地の部隊は2度目の参加。高射中隊は4月から準備訓練を行っており、山本悟中隊長は「国内ではできない訓練で、対空戦闘能力を高める効果は高い。(島しょ防衛の)任務を達成すべく訓練に臨みたい」と話した。