シカ用のワナにクマが…麻酔針自ら抜き暴れる 体長119cm、体重39kg、2~3歳の若いオスか 静岡・富士宮市

AI要約

富士宮市でクマがシカ用のワナにかかり、麻酔銃で捕獲された。

クマは自ら麻酔銃の針を抜き、一度は暴れ続けたが、眠るところを捕獲された。

これまでに市内で5頭目のクマがワナにかかっている状況に、市は注意喚起を行っている。

シカ用のワナにクマが…麻酔針自ら抜き暴れる 体長119cm、体重39kg、2~3歳の若いオスか 静岡・富士宮市

静岡・富士宮市で7日、クマがシカ用のワナにかかった。クマは麻酔銃の針を自分で抜き暴れ続けたが、その後眠ったところを猟友会が捕獲した。市内でクマがワナにかかっていたのは、6月からの約1カ月で5頭目だという。

静岡・富士宮市で7日、クマがシカ用のワナにかかった。

クマは前足につながったロープを噛みちぎろうとしている様子だ。付近にはキャンプ場や別荘がある。地元の猟友会のメンバーが捕獲のため慎重に近づく。

クマは一時的に大人しくしていたが、再びロープを噛みちぎろうと大暴れ。クマのおしりがこちらを向いたその時、「パン!」という音が響き、麻酔銃が命中した。

ところがクマは自ら針を抜き、暴れ続けた。猟友会のメンバーも「外しやがった」とつぶやき驚いた様子だった。

しかし、しばらくすると麻酔が効いてきたのか、クマはその場に座り込んで眠ったため、猟友会が無事捕獲した。

捕獲したクマは体長119cm、体重39kgで、2歳から3歳の若いオスとみられている。口には大きくとがったキバ、足には鋭い爪があり、まるで怪獣のようだ。

クマを発見した男性は「クマに(ワナにかかった)シカを食べられたことは何回もあり、持って行かれたこともあるが、実際ワナにかかったのは初めて」と話す。

猟友会によると、富士宮市内でクマがワナにかかっていたのは、6月からの約1カ月で5頭目。クマはその後、人里離れた山奥へ戻されたという。

市は、山に入る際は十分注意し、万が一クマに遭遇した場合は、クマと目を合わせず静かに後ずさりし、その場から離れるよう呼びかけている。

(「イット!」 7月8日放送より)