筋弛緩剤1瓶を金庫から紛失、大人2人分の致死量 石川県立中央病院

AI要約

石川県立中央病院が筋弛緩剤のロクロニウム1瓶を紛失したことを発表。

病院が致死量の可能性を懸念し、県警に相談。

盗難の可能性が否定できず、薬品管理の徹底を強化する方針。

筋弛緩剤1瓶を金庫から紛失、大人2人分の致死量 石川県立中央病院

 石川県立中央病院(金沢市)は12日、筋弛緩(しかん)剤のロクロニウム1瓶を薬品倉庫の金庫から紛失したと発表した。病院によると、少なくとも大人2人分の致死量で、盗まれた可能性が否定できないため、県警金沢西署に相談した。

 病院によると、瓶は高さ3・5㌢の新品で、容量は50㍉グラム。麻酔時に用い、使用頻度が高いため、常時80瓶を確保。使う場合は記録を徹底し、1日3回の数量チェックをしていた。

 しかし、8日午後5時半に所定数があったが、9日午前3時の時点で1瓶足りないことに気づいたという。薬品を扱えるのは医師、薬剤師、看護師だが、聞き取りの結果、発見には至らなかった。金庫周辺に監視カメラはないという。(土井良典)