子どもの英語留学、夏休みに「バイト代で1人でも行ける」格安・安心な人気国とは?

AI要約

フィリピン・セブ島は格安英語留学の人気行先であり、子供だけでの留学も可能な選択肢がある。

15歳未満の子供はジュニアキャンプに参加する必要があり、書類準備や入国手続きがサポートされる。

高校生以上なら単独留学を検討することができ、独自の英語学習体験をする機会がある。

子どもの英語留学、夏休みに「バイト代で1人でも行ける」格安・安心な人気国とは?

 格安英語留学の行き先として、人気が高いフィリピン・セブ島。アメリカやヨーロッパに行くのに比べ3~6割程度の費用で済む上に、一日中講師とマンツーマンでレッスンを受けられ、「話す」時間が非常に長いために効率的に英語が身につくと評判を呼んでいるのだ。大学生や社会人が多かったが、最近は低年齢化が進み、フィリピン「親子留学」をする人も増えている。しかし、夏休みに親子で、海外に飛べる家庭ばかりではないだろう。なるべく費用を抑えて、子供だけで安全に留学することはかなうのか。セブ島現地より、夏休みに向けた特集として「子供の英語力UP×フィリピン留学」の情報をお届けする。(大人の英語学習法リサーチャー 高野美穂)

● 今年の夏休みに、「英語力UPのため 子供だけでフィリピン留学」はまだ間に合う

 フィリピンではいま、親子が一定期間、英語を学びに来る親子留学が盛んだ。特に社会人専用であることをアピールしている学校以外は、親子留学を受け付けていないところの方が珍しいくらいになってきている。どの学校に行っても、子供が走り回っている姿が珍しくなく、かつての大学生ばかりだったころから大きく変化している。

 子どもの夏休みが近づいてきているこの時期、「親子」の留学ではなく、「子供だけで参加するフィリピン留学」はないものか。答えを先にいってしまうと、その方法は「ある」。

● 15歳未満なら、長期休みに ジュニアキャンプに参加する形になる

 フィリピンに子供だけで留学をするには、高いハードルが一つある。それは「WEG」と呼ばれるビザのような存在で、15歳未満が単独で入国するためにはこの取得が必須なのだ。いくつかのフィリピンに詳しい留学エージェントからも、WEG取得が煩雑、かつ不明瞭で、大使館から何度も差し戻されることで有名な手続きであることを聞かされた。無事に取得ができても、この書類を「入国の際に、適切に提示し、適切な費用を支払い、必要な質疑応答に答えなければならない」のだという。仮に保護者が書類を事前に用意できたとしても、これから英語を習得するという子供が、単独でこの入国時のステップをこなすのは不可能に近い。

 このように、書類準備と入国の面で、各家庭での準備が極めて厳しいという事情から、15歳未満の子供が単独でフィリピンに留学する場合には長期休暇に開催される、キッズ・ジュニアキャンプへの参加が現状的な選択となっている。

 こうしたキャンプでは、ほとんどすべてのケースで、事前に書類準備をフルサポートし、成田空港、関西空港などの国内空港から日本人スタッフが引率をして入国をする。よって、開催の時期や参加人数が限られ、すこし割高であってもすぐに満席になる現状がある。

● 高校生以上なら、時期を問わず 単独留学を検討できる

 「15歳未満は専用書類が必要」という規則を逆から眺めれば、15歳以上の高1、高2、高3生はキャンプに参加せずとも、好きなタイミングでのフィリピン留学が叶うことが多い(一部、15歳になった中学生も扱いがある)。

 それぞれの成長過程でどれだけ毎日の生活を自分でできるかによるが、個人的には、お子さんが高校生なのであれば、フルサポートのジュニアキャンプのようなところに入るよりも、現地空港までの移動は単独で頑張り、最低限のサポートだけ付けて、多国籍な環境で試行錯誤する英語学習体験の方が、人生の糧になると思う。

 心配であれば、学校の選び方次第で生活のサポートだけ付けることもできる。例えば、日系の学校であるFirst English Global College(https://www.firstcebu.com/)では、学校校舎から車で5分程度の場所に寮として一軒家があり、こちらで他の生徒、英語を話すフィリピン人スタッフと共同生活が送れる。同じ部屋にガーディアン※が共に寝泊りするため、日々の生活でも英語が使えるほか、いざという時に病院につれて行ってもらえたりと安心だ。

 ※ガーディアンは後見人、守護者などの意。留学する学生の後見人という立場で、万が一の緊急事態などに対応してくれる。