米兵の少女暴行事件 被告、起訴内容を全面否認 那覇地裁初公判

AI要約

米軍兵長が16歳未満の少女を車で誘拐し、性的暴行を加えた容疑で裁判に問われた。被告は全面否認をしている。

起訴状によると、被告は少女を公園で声をかけて自宅に連れ込み、性的行為を行ったとされる。

事件を受けて外務省は報道発表や県への連絡を控え、県内では米兵による性的暴行事件が相次いでいることで反発が広がっている。

米兵の少女暴行事件 被告、起訴内容を全面否認 那覇地裁初公判

 16歳未満の少女を車で誘拐し、自宅で性的暴行を加えたとして、わいせつ目的誘拐と不同意性交等の罪に問われた米軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)所属の米空軍兵長、ブレノン・ワシントン被告(25)は12日、那覇地裁(佐藤哲郎裁判長)で開かれた初公判で「私は無実です」などと起訴内容を全面的に否認した。

 起訴状によると、ワシントン被告は2023年12月24日、沖縄本島中部の公園で少女に「寒いから車の中で話さない」などと声をかけて車で自宅に連れ去り、16歳未満と知りながら下半身を触るなどしたとしている。

 県警はワシントン被告を24年3月11日に書類送検。那覇地検が同27日に起訴した。外務省は起訴段階で駐日米大使に綱紀粛正などを申し入れたが、「被害者のプライバシー保護」などを理由に報道発表や県への連絡はしなかった。県内では6月下旬以降、米兵による性的暴行事件が相次いで発覚。県議会が米政府や米軍への抗議決議を全会一致で可決するなど反発が広がっている。【比嘉洋、喜屋武真之介】