囲碁名人リーグ全勝対決、一力棋聖が余八段を破る 名人挑戦へ前進

AI要約

一力遼棋聖と余正麒八段の直接対決で一力が勝利し、名人戦挑戦権獲得に前進。

一力は日本の第一人者で、世界戦でも活躍。挑戦者争いは一力と余の2人に絞られている。

挑戦者決定は最終一斉対局とプレーオフで行われる。

囲碁名人リーグ全勝対決、一力棋聖が余八段を破る 名人挑戦へ前進

 第49期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は11日、ともに6戦全勝の一力遼棋聖(27)と余正麒八段(29)の直接対決があり、一力が勝って7戦全勝とし、芝野虎丸名人(24)への挑戦権獲得に向けて大きく前進した。

 一力は棋聖、天元、本因坊の三冠を保持する日本の第一人者。9日に中国であった世界戦「応氏杯」準決勝を突破し、日本勢として7年ぶりの世界メジャー決勝進出を決めたばかり。帰国後の国内棋戦の大一番も制し、3期ぶり2度目の名人挑戦まであと1勝とした。

 挑戦者争いはすでに2人に絞られており、22日の最終一斉対局で一力が負け、余が勝って両者7勝1敗の同星で並んだときのみ、29日の挑戦者決定プレーオフで決着をつける。(大出公二)