マッチングアプリで若者狙うマルチ勧誘が急増 悪質マルチ集団の幹部らを逮捕 全国の大学生ら2000人が契約し 8億5000万円集めたか

AI要約

マッチングアプリを利用して違法なマルチ商法の勧誘を繰り返していた元社長ら4人が逮捕された。元社長らは若者を高額な契約に誘導し、全国2000人から8億5000万円を集めたとされる。

若者を勧誘する手法は主にマッチングアプリを利用し、投資セミナーへ誘い、ビジネススクールへの入会を促していた。勧誘された若者は多額の借金をしてしまい、洗脳された状態でメンタルを損なったと証言している。

警視庁は現在も同様の手口でのマルチ商法が続いている可能性を捜査しており、捜査を進めている。グループ関係者たちは会社名を変えて勧誘を継続し、警察の監視下にある。

マッチングアプリで若者狙うマルチ勧誘が急増 悪質マルチ集団の幹部らを逮捕 全国の大学生ら2000人が契約し 8億5000万円集めたか

マッチングアプリを利用して違法なマルチ商法の勧誘を繰り返していたとして、コンサルティング会社の元社長ら4人が逮捕されました。元社長らが「悪質なマルチ商法」に勧誘するその手口に迫りました。

「みんな現実がわかったか?社会の。甘くないんだぞ、学生ボケしてんな」

“投資セミナー”で大勢の若者を前に熱弁する男。経営コンサルティング会社「President」の元社長・坂本新容疑者(30)です。

坂本容疑者ら4人は東京都の業務禁止命令に従わず、「マルチ商法」でビジネススクールに入会するよう大学生らを勧誘したなどとして逮捕されました。

坂本容疑者らは「会員を1人勧誘すれば、10万円の紹介料が得られる」などと勧め、高額な契約を結ばせていました。若者を勧誘するために、主に使われていたのがマッチングアプリです。

勧誘された大学生(20代)

「異性の友達が欲しいという気持ちで最初は始めた」

被害にあった男性らは、アプリで知り合った女性とやりとりし、会うことを約束。喫茶店などで話をしていると、突然「タワマンに住むすごい人を紹介してあげる」と伝えられます。

その後、女性の仲間がやってきて、「投資を学べるビジネススクールがある」などと長時間にわたり、勧誘をされたといいます。

こちらの大学生は、長引くコロナ禍で孤独を感じ、マッチングアプリを始めましたが…

勧誘された大学生(20代)

「消費者金融に借金するかっていうことになって、50万円を借りた」

知り合ったばかりの女性から入会金として提示された額は42万9000円。

「お金がない」と答えると、「スクールに入れば紹介料が入って、すぐに返せる」などと言葉巧みに消費者金融での借り入れをさせられたといいます。

勧誘された大学生(20代)

「キラキラ輝くスクールみたいな感じに見えてくるので、やっぱりこれも洗脳の一つかな。騙されてからメンタルがすごくやられてしまって、勉強がはかどらなかった」

坂本容疑者らは全国2000人の若者から8億5000万円を集めていたとみられています。

実は、こうした手口でのマルチ商法の勧誘は今も続いている可能性があるのです。

記者

「男性を連れて、どこかに向かっているようですね」

これは先月末、東京・渋谷区でJNNのカメラが捉えた映像です。

グループ関係者

「自己分析、自分の強みが何かというところを分析から始めて」

グループの関係者たちが会社の名前を変えて勧誘を続ける姿がありました。

警視庁もこうした実態を把握していて、グループの全容解明を進めています。