「恋人になると思っていた」「ウソとわかっていても情が…」パパ活詐欺被害は自業自得? 女性側からは「同情しない」の声も…“頂かれオジサン”と考える

AI要約

渡辺真衣被告に対する懲役9年・罰金800万円の判決を受け、パパ活詐欺の被害相談が急増していること。

パパ活とは何か、被害の背景や相談内容、被害者の証言など。

被害者の田中さんの体験や被害例、議論の内容など。

「恋人になると思っていた」「ウソとわかっていても情が…」パパ活詐欺被害は自業自得? 女性側からは「同情しない」の声も…“頂かれオジサン”と考える

 恋愛感情につけ込み、パパ活相手の男性3人から合わせて1億5500万円をだまし取った詐欺罪などで、渡辺真衣被告(25)に懲役9年・罰金800万円の判決が言い渡された「頂き女子りりちゃん」の事件を受けて、いま探偵事務所に相談が急増している。T.L探偵事務所の冨澤竜也代表は「金を貸して返ってこない、女性の居場所を捜索してほしいといった相談が増えた」と語る。

 「パパ活」とは、食事やデートなどをして、女性が男性から金銭的支援を受ける疑似恋愛のこと。報酬の相場は、食事相手が1~3万円、デートなどレンタル彼女が1~5万円程度。相談者の多くは40代から50代で、被害金額は平均200万円、中には2000万円以上を貸してしまった男性もいるという。そのお金を取り返したいと、消えたパパ活女性の消息調査が殺到しているそうだ。

 『ABEMA Prime』では被害に遭った当事者に話を聞くとともに、“自業自得なのか”について議論した。

 50代の会社役員・田中さん(仮名)は、パパ活アプリでこれまで50人以上の女性と会ってきた。「モテないオジサンが若い女性と出会えるのはパパ活だけ」という考えがあるという。また、背景には「妻とは20年近くそういう関係でない」ことも。「恋愛経験も少ない中、お金が入ったため、この機会にと始めた。1回だけ食事した相手が多く、10人ちょっとは長く続いた」。

 田中さんが被害に遭ったパパ活女子は、「すぐに嘘とわかるくらいの不幸話」をしてきたという。しかし「嘘とわかっていても、いつの間にか『情』が芽生える」。被害例として、「貧乏で卒業旅行代に行けない。お金貸して」で10万円、気に入った女性に相場より多いお手当で4万円など。「だまされるとわかっていても、お金を渡すことが数回あった」という。

 10万円を渡した女性とは「LINEを毎日交換する」との約束もしたが、2、3日すると途絶えてしまったそうだ。その後の対応については、「被害届の出し方がわからず探偵事務所に相談したが、調査費用もかかるためすぐにLINEは消した。毎回こういう話になるのではと危機感を覚えた」と明かした。