「右に回避してたら転落」 道路崩落でタクシーあわや… 住民、観光客が孤立状態に

AI要約

出雲市での記録的な大雨による道路崩落で500人以上が孤立、タクシーが転落を免れる

孤立した観光客が脱出し、部分的に解消。復旧が急務

島根県全体で大雨による被害が拡大、警戒が必要

「右に回避してたら転落」 道路崩落でタクシーあわや… 住民、観光客が孤立状態に

 記録的な大雨で一時500人以上が孤立した島根県出雲市で、道路の崩落から間一髪で逃れたタクシーの車載映像を入手しました。

 出雲市の県道です。この先の道路が二車線にわたり、崩れてしまっています。

 大きく陥没した道路。そこには、取り残された1台の車がありました。そのタクシーのドライブレコーダーに残っていた映像です。

 崩落に気づいた運転手は間一髪、転落を免れました。

出雲観光タクシー 渡部稔社長

「左によって止まったおかげで、滑落はなかったんですが、右に回避していたら、おそらく車両ごと道路と一緒に海岸の方に落ちていた。本当に不幸中の幸いでした」

 現場は、出雲大社にもつながる観光の大動脈。9日からの大雨で道路が崩落し、日御碕地区の住民およそ540人に加え、観光客数十人が孤立状態となりました。

日御碕コミュニティセンター

「ホテルで足止めになっている。なかなか日御碕から出られない観光客もいます」

 孤立は、いつ解消されるのでしょうか?

 大雨による道路の崩落で孤立した島根県出雲市の日御碕地区。帰れなくなっていた宿泊客の一部が10日、歩いて孤立地域から脱出し、その後はバスで市内中心部へ戻ることができました。

 宿泊客からは、安堵の声が聞かれました。

孤立していた観光客

「数日は足止めになるかなと最悪思っていた。とりあえずヤバいみたいな。どうしようかな。今はなんとかなりそう。こちら側に来られてほっとしている」

飯塚俊之出雲市長

「まずは、道路の復旧をしていかないといけないと。(孤立状態が)長期化したら足りない物資も出てくると思うので、しっかり不足することなく取り組んでいきたい」

 島根県では、12時間に200ミリ以上という観測史上最大の雨が降る地域があり、「土砂災害警戒情報」も発表されるなど、引き続き大雨への警戒が呼び掛けられています。

 夜になって、各地でまた強い雨が降り始めました。

 気象庁は、山口県で猛烈な雨が降っているとして、「記録的短時間大雨情報」を発表しています。

(「グッド!モーニング」2024年7月11日放送分より)