異次元の円安!......でもやっぱり夏休みは海外に行きたい! 「円高国」狙い撃ち海外旅行!!

AI要約

今年の夏は円安が続き、海外旅行が難しい状況だが、相対的に円高な国も存在する

航空・旅行アナリストの鳥海氏によると、エジプトは円高度206%で観光地として魅力的

エジプトではギザのピラミッドやスフィンクス、紅海沿岸のリゾートなどが楽しめる

異次元の円安!......でもやっぱり夏休みは海外に行きたい! 「円高国」狙い撃ち海外旅行!!

「円が安すぎて、海外に行けない!」。そんな悲鳴が聞こえてきそうな今年の夏。しかし、この広い地球上には、まだ相対的に円の高い国があるという......。東南アジアから中東、そして南米まで! 今でもまだリーズナブルに旅行を楽しめる国を、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗(とりうみ・こうたろう)氏に聞いてきた!

※本記事における為替レートの 「コロナ禍前」は2020年2月末、 「現在」は2024年7月1日時点のもの。

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■海外旅行に行くなら「円高国」を狙え!

今年も間もなく夏休みの季節! 海外旅行を楽しみにしている人には絶好のチャンスだ。しかし、記録的な「円安」が、そんな人々の心を砕いている。

コロナ禍が始まった2020年から21年にかけて、1ドル=100円台半ばから110円程度で安定していた為替相場。しかし、22年春から円安傾向となり、今年のGW前半には1ドル=160円台まで円が下落。その後、やや持ち直したものの、7月初頭現在では160円前後で推移している。

単純計算では、コロナ禍前に比べ、ドルに対して円の価値は7割程度まで下落したことになる!

しかも、コロナ禍明けの旅行需要の増大で航空運賃は高止まり、さらにウクライナ情勢に端を発する原油高で燃油サーチャージも高騰したまま。海外旅行をしたい日本在住者にとっては、完全な「三重苦」状態。

旅行の計画を立てようにも、航空運賃、現地のホテル代、さらに食事代などを考えただけで予算オーバーとなってしまう現状に頭を抱えている人も多いのではないだろうか。

「でも、広い世界には円安を気にせずに旅行を楽しめる国もあるんですよ!」

そう語るのは、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏。

「確かに円はドルやユーロに対して一方的に安くなっています。しかし、実は日本と同じく、それらの通貨に対して安くなっている国はいくつもあります。中には日本の円以上の通貨安に見舞われている国も! そんな国に行けば、相対的に『円高』になり、リッチな旅行を満喫できるんです」

なんと! これはうれしい話だ! それでは、どんな国が「円高国旅行」にオススメなのか。見どころと共に、鳥海氏に解説してもらおう!

<エジプト>1エジプトポンド=6.91円 (コロナ禍前)⇒3.35円(現在) 円高度:206% 

「エジプトはピラミッド、スフィンクスなど、あらためて語る必要もないほどの観光国です。ギザの3大ピラミッドは、大きさに圧倒されるだけでなく、内部の見学では数千年の歴史が生み出す神秘的な雰囲気が味わえます。一生に一度は訪ねるべき場所だと思います。

ただ観光のもうひとつの柱である『エジプト考古学博物館』は老朽化のため、ギザに新たに建設される『大エジプト博物館』に収蔵品をいくつか移しています。大エジプト博物館はコロナ禍の影響もあり、いまだ完成に至っていませんが、開館は24年半ばとアナウンスされているので、期待したいですね。

なお、リゾートとは縁が薄そうに思えるエジプトですが、紅海沿岸にはリゾートエリアが広がります。特にオススメは『シャルム・エル・シェイク』。美しいサンゴ礁と砂漠のコントラストが見事です。

アクセスはドーハなど中東経由、もしくはトルコ経由が一般的です。航空運賃を極力抑えたいなら、中国国内での乗り換えとなりますが中国系エアラインが割安で、10万円台前半も狙えますよ」