銀座時計店襲撃の男に懲役10年 「実行部隊で中心的役割」 岐阜地裁

AI要約

東京・銀座で起きた高級時計店強盗事件で、無職梓沢竜磨被告が中心的な役割を果たしたとして懲役10年の判決が下された。

被告は腕時計など3億円相当を強奪したほか、別の強盗致傷事件でも関与しており、社会的影響が大きいと指摘された。

梓沢被告は共謀して高級時計店や民家に侵入し、現金や商品を奪う犯行を行っていた。

 東京・銀座の高級時計店で昨年5月、3億円相当の腕時計などが奪われた事件に関与したとして、強盗罪などに問われた無職梓沢竜磨被告(20)の裁判員裁判の判決が10日、岐阜地裁であった。

 村瀬賢裕裁判長は「実行部隊4人の中で中心的な役割を果たした」として、懲役10年(求刑懲役13年)を言い渡した。

 同被告は実名報道が可能な「特定少年」に当たるとして起訴時に氏名が公表された。

 村瀬裁判長は判決で、銀座の事件について「白昼堂々と行われた犯行で、一般人に恐怖心を与えるなど社会的影響も大きい」と指摘。ほかに関与していた岐阜県大垣市での強盗致傷事件では「自らの判断で、電話で(実行役に)具体的な指示を出すなど、単なる伝達役以上の役割を果たした」と述べた。

 判決によると、梓沢被告は他の実行役らと共謀。昨年5月8日、銀座の高級時計店に侵入し、ショーケースをバールで破壊して腕時計など74点(販売価格計約3億850万円)を強奪したほか、その6日前にも大垣市内の民家に侵入し、男性の顔や脇腹を殴るなどして2カ月のけがをさせた上、現金約2200万円が入った金庫を奪った。