鹿児島県警本部長を検審申し立て 出版社社長、報道関係者宅捜索で

AI要約

鹿児島県警の捜査資料漏えい事件で、県警が報道関係者宅を捜索し、取材データを押収。不起訴となった県警トップに対し出版社が不当性主張。

県警トップの不起訴は不当だとして、出版社が鹿児島検察審査会へ審査を申し立て。

県警は公務員職権乱用罪で捜査を行ったが、不起訴処分となり、捜査の妥当性が再び問われている。

 鹿児島県警の巡査長による捜査資料漏えい事件で、県警が報道関係者宅を捜索し、取材データを押収したことは特別公務員職権乱用などの罪に当たるとして告発され、不起訴となった県警トップ野川明輝本部長らについて、告発した東京都の出版社「リーダーズノート出版」の木村浩一郎社長は10日、不起訴は不当だとして鹿児島検察審査会へ審査を申し立てたと明らかにした。

 鹿児島地検は5日付で、野川本部長らを公務員職権乱用罪として、嫌疑なしで不起訴処分とした。県警は4月8日、県警に批判的な報道を続けていた福岡市の報道関係者宅を、漏えい事件の関係先として捜索していた。