アクセルとブレーキ踏み間違い防止装置 義務化へ 新車への搭載進むも今後の課題は?

AI要約

国土交通省が車のアクセルとブレーキの踏み間違い事故を防止するための新基準を義務化する方針を発表。

新基準は、障害物に接近してもぶつからないようアクセルを抑制し、視覚的・聴覚的に警告する装置を搭載。

2025年に発効予定で、高齢者向けに後付け装置普及が課題となる。

アクセルとブレーキ踏み間違い防止装置 義務化へ 新車への搭載進むも今後の課題は?

車のアクセルとブレーキの踏み間違いの事故が毎年3000件以上起きていて問題となっています。 国土交通省は、踏み間違いを防ぐ装置の搭載を義務化する方針を明らかにしました。

義務化される装置は、どんなものになるのでしょうか。

●障害物の1~1.5m手前に止めた位置からアクセルを9割以上踏み込んでも、ぶつからない、または、加速を抑制する。

●さらに、車内の表示器で、視覚的・聴覚的に警告する。

これらの基準を満たすものになるとみられます。

この踏み間違いを防止するための新基準は、日本が主導で作ってきました。 2022年、日本が国連に基準策定を提案。

2024年11月には、踏み間違い防止装置の性能基準が採決され、2025年6月に発効予定です。

斉藤国交大臣は、

「国内の悲惨な事故の発生状況を踏まえて、日本が設置の義務化の議論を進めてきた」と話しています。

日本では、既に踏み間違い防止装置の新車への搭載が進んでいて、2022年には、新車の94.8%に搭載されているといいます。

ただ、交通事故鑑定人の熊谷さんは、

「新車の搭載率は高いが、高齢者は未搭載の車を運転していることが多い。装置の後付けを普及させることが今後の課題」だといいます。

(「羽鳥慎一モーニングショー」2024年7月2日放送分より)