全世帯に「食料品限定電子クーポン」配布 公明党検討案に賛否の声 現金給付求める声も
公明党が次の衆院選に向けて電子クーポンの配布を検討している。賛否両論がある中、食品と交換できるクーポンで多くの世帯がサポートされることが期待されている。
食料品の値上げが多くの家計を圧迫しているため、公明党はこの政策を重点として位置付けている。対象はすべての世帯で、食料品のカタログから選ぶ形で検討されている。
クーポンについて、賛成派と反対派の声が対立。一部の母親は育児用品を支給する方が使いやすいと主張している。
公明党が次の衆院選に向けてまとめた重点政策の原案の中で、電子クーポンの配布を検討していることが分かった。
食料品と交換できるこの電子クーポンについて、街の人からは、賛成・反対さまざまな意見が上がっている。
賛成・30代:
めちゃめちゃいいですね。今結構、スマホでカードとかPayPayとか使ったりするので便利だと思う。
反対・60代:
わたし、そういうのはあんまりうれしくない。1回だけのものよりも、ずっと長く、安くなる物価を望みます。
食品の値上げが相次ぐ中、公明党はこの電子クーポンの配布を衆院選公約の骨子と位置づけている。
公明党は「生きていくうえで欠かせない飲食料品の値上げ率が特に高いことが、多くの家計を圧迫している」としている。
対象となるのはすべての世帯で、電子クーポンはカタログから、米などの好きな食料品を選ぶ形で検討されている。
この食料品に限定されたクーポンの使い勝手について、街の声を聞いた。
賛成・1歳半の子どもの母:
ありがたいので賛成です。きょうもちょっと、おじいちゃんの(金銭的)サポートを…。
ーーサポートなかったら?
結構厳しいですね。ギリギリで。
反対・子どもを持つ母:
今一番、家計が逼迫(ひっぱく)してるのが育児のものなので、育児用品であったりとか、本来使いたいところに使えるので、そういう意味では自由にしてもらったり、現金とかを給付するとか、そういう形の方が皆さん使いやすいのではないかなとは思います。
反対・40代:
クーポンが反対っていうよりは、せっかくやってくれる中身(食料品)じゃない方がいいかなっていう感じの反対。
取材では、食料品限定クーポンでの支給について、賛成4人・反対6人と賛否が割れていた(番組取材)。
ちなみに2020年から始まった旅行支援「Go Toトラベル」では、宿泊料金などの割引に加えて、商品券として「地域共通クーポン」も発行、しかし手続きや割引の適用額などをめぐり現場に混乱が起きた。