日立造船の子会社に立ち入り 国交省、燃費データ改ざん問題で

AI要約

日立造船の子会社が船用エンジンの燃費データを改ざんしていた問題に国交省が立ち入り調査を実施。

日立造船マリンエンジンとアイメックスで合わせて1364台のエンジンに改ざんがあったことが明らかに。

改ざんされたデータでは海洋汚染防止法に基づく排出規制基準に適合していた。

 国土交通省は8日、日立造船の子会社「日立造船マリンエンジン」が船用エンジンの燃費データを改ざんしていた問題を受け、熊本県長洲町にある有明工場を立ち入り調査した。工場の運営実態や不正の経緯などを把握する狙い。

 日立造船の5日の発表によると、マリン社は1999年以降に出荷した950台でデータを改ざんし、エンジン性能を示す書類に実際とは異なる数値を記載していた。子会社の「アイメックス」(広島県尾道市)でも414台の改ざんがあり、立ち入りを検討している。

 国交省によると両社のエンジンは、改ざんしたデータでは、海洋汚染防止法に基づく窒素酸化物(NOx)の排出規制基準に適合していた。