岸田首相、NATO首脳会議でインド太平洋への関与呼びかけへ 米、独歴訪 10日に出発

AI要約

岸田文雄首相は米国とドイツへの歴訪を始め、NATO首脳会議やインド太平洋4カ国首脳会議への出席を予定しています。ロシアの侵略に対するウクライナ支援や安全保障に関する連携強化が重要視されています。

日本はNATO首脳会議に3年連続参加し、日NATO連携の加速を目指しています。インド太平洋パートナー4カ国の協力も強化され、国際秩序の重要性が訴えられる予定です。

首相は帰国後にドイツとの首脳会談も行い、経済安全保障に関する連携強化などについて話し合う予定です。

岸田首相、NATO首脳会議でインド太平洋への関与呼びかけへ 米、独歴訪 10日に出発

岸田文雄首相は10日、米国とドイツの歴訪に出発する。米ワシントンでは北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席し、ロシアの侵略を受けるウクライナへの支援継続を示すとともに、欧州とインド太平洋の安全保障は不可分だとの認識を共有し、欧州側に関与強化を呼びかける。招待国であるインド太平洋4カ国(日韓豪とニュージーランド)での首脳会議も調整しており、中国や露朝の軍事協力を念頭に連携の強化を図る。

首相は2022(令和4)年に日本の首相として初めてNATO首脳会議に出席し、参加は3年連続となる。昨年7月のリトアニアでの会合ではNATOとの間で16分野にわたる新たな協力文書を交わしており、今回の出席で日NATO連携の加速も目指す。

日韓豪とニュージーランドは「インド太平洋パートナー(IP4)」として3年連続で招待を受けた。NATOにIP4やウクライナを交えた会合は11日に開催され、首相はスピーチで「法の支配」に基づく自由で開かれた国際秩序の重要性を訴える。英国のスターマー新首相ら、各国との個別会談も調整している。

首相はNATO首脳会議出席後、ドイツに渡り、12日にショルツ首相と首脳会談を行う。サプライチェーン(供給網)を含めた経済安全保障に関する連携強化などについて話し合う。14日に帰国する。