水俣マイクオフ問題、環境相と患者らの団体との再懇談始まる

AI要約

熊本県の水俣病患者団体と環境相の懇談で環境省職員がマイクの音を切る問題が起きた。懇談のやり直しを団体と始めることになり、伊藤信太郎環境相は時間制限なしで団体との意見交換を行う予定。

伊藤氏は水俣市で6団体と懇談後に東京都に戻り、10、11日には再び水俣市を訪れて患者らが住む島を訪問し、懇談を行う。

過去の懇談で環境省が時間制限により団体の発言を遮った問題に対し、伊藤氏は謝罪し、今後は団体の意見をしっかり聞き、施策に反映していく考え。

水俣マイクオフ問題、環境相と患者らの団体との再懇談始まる

 熊本県の水俣病患者団体らと伊藤信太郎環境相が5月に懇談した際、環境省職員がマイクの音を切るなどして団体側の発言を遮った問題をめぐり、伊藤氏は8日朝、団体とのやり直しの懇談を始めた。10、11日も含め計3日間で8団体と懇談し、団体側からの要望に回答する。

 伊藤氏は8日朝から、水俣市で6団体と懇談。9日に東京都に閣議などのため戻った後、10、11日に再び水俣市や患者らが住む島を訪問し、別の団体と懇談する。

 再懇談について、伊藤氏は5日の閣議後会見で「じっくりと皆さんのお話を伺い、充実した意見交換を行い、今後の施策に生かしていきたい」と述べていた。

 この問題は、5月1日の懇談の場で、環境省が団体側の発言時間を1団体3分と設定し、団体の発言中に時間を超過したとしてマイクを切った。対応への批判が高まり、伊藤氏は同8日に水俣市を訪れ、団体側に謝罪。時間を制限しない形で懇談をやり直すことを約束していた。(市野塊)