厚労相が多磨全生園視察 ハンセン病、意見交換も

AI要約

武見敬三厚生労働相は、ハンセン病の元患者らが入所する国立療養所多磨全生園を視察し、入所者の高齢化や地域医療機関との連携の重要性に言及した。

武見氏は入所者自治会から要請書を受け取り、入所者と意見交換。また、納骨堂に献花し、ハンセン病資料館も訪れて園の歴史や入所者の生活について学んだ。

施設の整備や看護・介護の充実などが求められており、地域の医療機関との連携強化が重要であることが示された。

 武見敬三厚生労働相は3日、ハンセン病の元患者らが入所する東京都東村山市の国立療養所多磨全生園を視察した。入所者の高齢化が進んでおり、武見氏は視察後の取材に、地域の医療機関との連携に関し「しっかりと維持、発展させていく必要性がある」と述べた。

 武見氏は入所者自治会の山岡吉夫会長(75)から、医療や看護、介護の充実や施設の整備などを求める要請書を受け取り、入所者と意見交換した。その後、敷地内の納骨堂に献花。国立ハンセン病資料館も訪れ、園の歴史や人権が抑圧された入所者の暮らしなどの展示を見て回った。