みなし公務員「認識なかった」 JFA田嶋前会長が証言

AI要約

東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で受託収賄罪に問われた元理事の高橋治之被告の公判が開かれた。

元JFA会長で組織委理事の田嶋幸三氏が公判で証言し、みなし公務員の規定について認識していなかったと述べた。

検察は高橋被告をマーケティング担当理事だったと主張したが、田嶋氏はその職務について聞いたことがないと証言した。

 東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で受託収賄罪に問われた大会組織委員会元理事の高橋治之被告(80)の公判が2日、東京地裁で開かれた。日本サッカー協会(JFA)前会長で組織委理事だった田嶋幸三氏(66)が弁護側の証人として出廷し、大会の特別措置法により理事が「みなし公務員」と規定されていたことを認識していなかったと証言した。

 田嶋氏は「高橋さんが逮捕されて、みなし公務員という言葉を初めて知った」と述べ、組織委から説明も受けていないとした。検察側は高橋被告が組織委でマーケティング担当理事だったとしているが、田嶋氏は「聞いたことがない」と語った。